夢袋。
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2005年09月04日(日) お弁当の学校。

古い、窓の枠がまだ木枠の、薄暗い学校。

わたしは生徒のひとりで、今日は日直。

その授業はお弁当の底に絵を印刷する授業のようで

日直はお弁当を準備しなくてはならない。

わたしは日直というのにお弁当を作り忘れたのだが

もうひとりの日直の高橋さんというおかっぱの大柄の女の子が

たくさん作ってきたというので助かる。

彼女の持参してきたお弁当は

角の丸い、いかにもお弁当といった形なのだが

幅が1メートルくらいあり、

しきりが5箇所に分けられていた。

おかずはお母さんのお手製という、全体的に茶色いもの。

日直は先生のお弁当を作る当番でもあり

その高橋さんの大きなお弁当からすこしずつ頂いて

先生の分の茶色いお弁当もできた。

始業ベルより早くきた先生はさっそく教壇でつつきはじめる。

「なんか、全体的にしょうゆ味だな」と

つぶやいているが、ひとの作ったものに文句いわないでほしい、とか

思いながら、黒板の掃除をする。

黒板にはものすごくたくさんのマグネットがあり

丸いものはほとんどなく、みんな消しゴムがちぎれてできたような形。

なんとなく色別にわけようと端に寄せていると

中に本物のベーコンの切れ端があって

「ぐわ」とおどろく。

ベーコンではあるが難なく黒板にくっついているので

それはおよそピンク、のあたりにくっつけておく。

誰かが用意してきた図版が黒板に貼ると非常に小さかったので

その図版をシーツをたたむように高橋さんとふたりで持ち、

お互いひっぱるとするすると伸びて「拡大」が自由にできた。

ただ、一度拡大した図版は「縮小」はできないようで

黒板からちょっとはみでてしまった。






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