目の前に写真家のひとがいる。風景をたくさん撮っているひとのよう。見ていると大きなブリキのバケツ(直径40センチ高さ50センチくらい)を持ってきて、その中に写真をたくさん放り込んでおこした火で煮はじめている。中の写真はだんだんとろとろに溶けはじめいろんな色が線になってマーブルを描いている。気づくと自分のいる風景そのものがマーブルになりはじめた。