│←入院日記。28日目。病棟→│
鉄格子の赤く錆びたものも、柵さえもない、精神科単科の病院。 夕方には、広い廊下奥の窓ガラスから西日が当たる。 看護師は一部を除き、 なかなか教育されていて、言葉遣いも馴れ馴れしくはならない。 でもそれは、言葉に出すと、つぶれちゃいそうなくらい、重い。 臨床心理士が3名いて、集団認知行動療法や、作業療法士による講義も週一で行われる。 思考の歪みをほどいていく、医師が処方する活動のひとつ。 看護師の検温は、あわただしくなく、午後になることもしばしばみられ、 一人が数名を受け持つことになっている。 対応困難な事例が発生した場合は33番コールで、医師、男性職員が駆けつけるしくみだ。 月に二度、看護師には残業たるものがかせられる。 病棟の定床は51名。男性23名、女性24名。 患者の入退院はよくあり、保護室に入る患者と言えば私ぐらいだが 一応、急性期病棟と位置付けられる。 夜勤は資格者2名で行う。日勤は4 〜6名プラス.ケアアシスタント3名ほど。 まぁざっくり。
今日は手芸やさんにいって、作業療法で使う鞄の材料を調達。 外出届けはもちろん出していない。 荷物チェックは入念に、金属探知機も通りましたよ。 珠恵にはルールブックがないのかもしれない。 そして。昼も夜も、自己誘発嘔吐をした。
昨日は最後のお守りを使った。 寝付けない恐怖がまた繰り返される。 寝付けずガサガサ生活音を立てるようなら また保護室で横になろう。
§2016年09月24日(土)§ |