│←三年分の微笑→│
おまへに幸せになる権利なんてない。
君は僕に,そう言った。桜の木が微笑んでゆらゆら揺れた。 僕は大して否定をする気にもなれなくて,我慢をする気もなくて, 眼から涙なんてこれっぽっちも出なかった。それは僕がこの間, 君の眼の前で手を切ったからだろう。何針縫ったかわからない, ホッチキスのようなもので止めてもらったところもある・・・ まるで,僕の左手はサイボーグのように。 そうさ。僕の心は機械にしてもらったから 大好きな君にどんな暴言を吐かれたって罵倒されたって 痛くも痒くもない・涙も流せない桜の木を揺らす風さえも感じる事の出来ない ただの機械になっちゃったんだね。心も。 ・・・ごめんね。 機械装置を移植した結合体。・・・どんな気分? 彼は元気かなぁってずっと心配している私が居る。 弟が中学の卒業式を迎えて,この弟の三年間を見てあげられなかったなぁって。 本当,自分の事で精一杯で,あまり,家族とも接する事が出来なかった。 この穴埋めをしたいけれど,弟は4月から青森に行ってしまう。 私もいずれ結婚し,この家を離れる事になる。でも成果を求めなくてもいいね。 生きていることがつらいのは私だけじゃない。私など,まだまだ。 大好きだってみんなに言いたい。 一人の人には愛してるって言いたい。毎日電話してくれる彼へ。
何もかもが終極へと歩めばいいという参年分の微笑をこめて。 運転免許証の写真。 何か頑張る事をみつけなきゃだめです。命が疲れ果てるまで生きるのよ・・・
§2004年03月12日(金)§ |