│←(T.T ) 彼の処方箋 ( T.T) →│
聴き慣れた着信音が,二時頃,耳に響いた。 午前7時56分の特急で,鳥取に向った「彼」からだ。 今は,弁護士と話し合いをしているはずなのに,どうしたのだろう。 それを聞いた途端,意味が判らなかった。 抵抗できない事は,私は知っていた。それ故,とても,悲しかった。 でも,それが大人なのだと,言い聞かせるほか無い。
「彼」の処方箋 ロキソニン錠 60mg ×3 炎症や痛みを抑える薬です マーズレンS顆粒 ×3 胃の粘膜を保護する薬です アドナ(AC-17)錠(10mg) ×3 血管を強くする薬です 出血を止める薬です
判る人はなにが起こったのかわかるはずです。
「彼」は,今,タクシー(?)で隣の隣の隣の隣の市を通過中。 あと1時間半くらいで,私の家に着く。(15:00現在) つい先ほどまでは,「今度会えるのは12日」とばかり思っていた。 「彼」は,一方的に殴る蹴るの暴行を受け,辛うじて相手を放さなかった。 警察に呼ばれ,今まで病院へ行っていたらしい。
電話口にこう仰る… 「鼻血がいまなお止まらない」 と。 「彼」が自分のように貧血にならないように願っている。 私の血が,いくら取られてもいいから,「彼」には健康体で居てもらいたい。 咄嗟にそう,思ってしまった。 残念だが,見下した想いなど,何処にも無い。 これが人間が「愛情」と名付けた感情なのだろうか。 もしもそうであるならば,もしも愛情であるならば,とても喜ばしい事である。
二月七日の日記,「彼」の誕生日。書きました。
ビィジィエム Cocco Heven's hell
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彼が到着した。 母が作ったご飯を食べて。薬を飲んでいた。 今は,疲れちゃったのか,ぐっすりと後ろにある私のベッドで眠っている。 痛みに堪えて,頑張ったアナタはとても心強い。 アナタにこれ以上の迷惑は掛けられないね。 魂が魂を呼ぶって本当だね。 こんなズタボロになっても戻ってきてくれるアナタはまるで伝書鳩のようで まるで、天使のようだ。 私の元へ戻ってきてくれて ありがとう。 大好き。だょ。
ほっぺにチュってした。§2004年02月10日(火)§ |