│←あなたに必要とされているだけで。→│
@あたしは、きっと、それで、充分すぎるくらい、幸福なのだ。 やっぱりあたしは、あなたが、大好き。
+::MY追加してくださっている方へ::+
アリガトウ御座います。 あたしは、自分の思いを広げたいとか、そんな大それたことは望んではいません。 しかしながら、林檎deaR;を読んでくださる人が居るというのは、とても 心強いことで。 自分が必要とされてるなんて、大袈裟すぎる思い込みだけれど、 お許しください。 すてきな日記作家の皆様。 これからも、よろしくお願いします!
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先生の奥さまから、メールが、また、あたしの元へ運ばれる。
「あたしを殺して。」
あたしは彼女に送ったメールに、確かにそう打ったはず。
・・・・本当に、殺してくれると思った。のに。
奥さまから届いた返事は、
たまえさん。 私は今までに誰かを殺したい程憎んだことがありません。 ですから残念ながら、私は誰も殺しません。 殺せません。 なぜなら、親である私は、子を思う親の心ほど強く美しく悲しいものはないことがわかるから。 貴方のご両親や主人の悲しみはどれほどのものでしょう。 貴方は一生懸命すぎるのだと思います。 生きることも、死ぬことも急いではいけません。 私はそんな一生懸命な貴方を抱き締めたくなります。 変ですか? 抱き締めたらきっと泣いてしまいます。 私は貴方が好きです。 冷静に自分を見れてる貴方が好きです。 貴方が死にたいとか思うと、たくさんの人が悲しみます。 ごめんなさい。 ご迷惑だと思ったけど、貴方に生きてほしいからメール送ったのです。 過去を増やすのが嫌なら、刻一刻と変わる今だけを生きなさい。 思春期だからだとは思いません。 貴方が繊細すぎるだけです。 そう感じるから貴方を守ってあげたいと思うのです。 そんな私は変ですか?
あたしを殺さないこと。 其れは彼女の個人的理由だ。 奥さんの唯一人の愛する人を奪ったあたしに、愛着心など抱くはずがないのよ。 綺麗な言葉なんか要らない。 本音が欲しいだけ。 冗談は、よし子ちゃん。誰
奥さんがあたしに優しさをくれているのを、 必死で否定して、抵抗をしてみたのだけれど。
やはり、納得させられてしまった。果たしてほんとうなのか??
奥さんの本音かは、判らないけれど、先生が選んだだけの素晴らしい人だな、と。 あたしなら、「殺してあげる。いつにする??」って返事してる。 だから、 いくらあがいても、 奥さんには勝てない。 今、仮に先生があたしの事を奥さんよりも好きだとしよう。 でも。 それで、なにが変わる? なにを変えることができるかしら?
奥さんより先に、先生に出逢えなかった事で、既にあたしは敗北者。 今愛されていたとしても、一生を共に過ごすパァトナァは、 奥さんと決まっている。 そう、何よりも先に決まっている。
あたしのこの小さい体じゃ、小さい眼じゃ、何も変わらない。 変えることのできない事実。
ああ、なんてことでしょうか。
明日も、学校へ行けば、先生に会える。
放課後、保健室で消毒もしてもらえる。
質問すれば、快く、何問でも引き受けて、判るまで説明してくれる。
先生は、学校で、いつもどおり、凄くすごく優しいまま。
あたしは辛くなんか無い。
ちっとも。
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