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2005年08月12日(金) アンチ・キムタクな人の意見

ある飲み会で、アンチ・キムタクな人の意見を聞く機会があった。
私の高校の後輩の奥さんで、彼女自身も同じ高校の出身者だ。
今年32歳。問題の木村君より、1歳年下の人だ。

彼女はわたしがSMAPのFANだということを知って、ちょっと遠慮気味。
だがこれは、なかなか聞く機会もないから、存分に語ってもらった。
ちなみに彼女のダンナ、つまりわたしの後輩は木村君のことは好きらしい。


「彼はすごい勘違いをしているのです」と彼女は言う。

彼女の意見は、木村拓哉は歌手としては大したことがないのに、
自分はウマイと勘違いしている。
更に、木村拓哉以上にかっこういい男はいるのに、
自分が一番だと思い込んでいる。

ここまでの意見を、若干遠慮がちに言う。
いやいや、別に遠慮はいりませんよ。
物事にはいろいろな見方があるから、いろいろな意見が生まれるのだ。

そして私は言った。
確かに木村拓哉の歌唱力はSMAPの中では一番だが、
歌手とすると大したことはない。
というより、どう考えても、プロとしてはヘタクソな方になるだろう。
また木村拓哉以上にかっこういい俳優さんや男性は、他にもいる。
第一、かっこういいという定義自体、人それぞれなのだから、当たり前だ。

蛇足だが、彼女は歌唱力に関し、稲垣吾郎の方がマシだ、と言っていた。
これに関して自分は、わからない。
どっちもどっちに思えるのだが、それは言えないくさなぎFAN。


「FANもわかっているよ」と、言うわたし。
木村くんの歌唱力が、プロレベルで見れば、大したことはないということ。
彼が、自分が自分がかっこういいと知っている、ということ。
それらは、FANであるなら、当たり前のように知っている。

「では、そういうFANの温かい目に守られているということを、
彼はわかっているのでしょうか?」

つまりだ。
FANがそれらを知った上で、彼を賞賛しているのだ、ということを、
認識しているか? 多少は謙虚な気持ちを持っているのか? という質問。
さすがにソレは、しらねーな(笑)相手は他人だ。わたしじゃないし。
彼がソレらについて語ったところを、自分は聞いたことがない。


だがそれでも、わたしは言った。「知っていると思うよ」と。

彼だって、他の歌手の歌を聴いて、自分と比べることもあるだろう。
いくらananで1位でも、
本当に自分が世の中で一番かっこういいとは思っていないだろう。

だが彼だって、5万人の前で、歌わなければいけないのだ。
人様に、お金を払ってもらって、CDを買ってもらっているのだ。
自分の姿を雑誌やテレビで、披露しなければいけないのだ。

「オレは歌もヘタで、かっこう悪い男です」

そんな男に、ダレが金を出すだろうか?
多少、思い込みだろうが、錯覚だろうが、はったりかまさなければ、
とてもじゃないけど、人前に出ることはできないだろう。



「まぁ木村拓哉でいるっていうことは、大変なんだろうな」

木村君好きの彼女のダンナ、わたしの後輩が言う。

もうあの人は、木村拓哉であって、木村拓哉じゃない。
木村拓哉というひとつの商品を維持するために、
ものすごい努力をしなければいけない。
後戻りも出来ないし、途中で投げ出すことも出来ない。
だから、多少自意識過剰であっても、
ソレがなければ、生きていけないだろう、と。
多分それは、ある程度の実績や事実に基づいた、多少の自意識過剰。
そのハッタリが、彼を上へ上へと、進ませる原動力なのかもしれない。


後輩の解説は、非常に面白かった。
後輩は「世界にひとつだけの花」に感動し、初めてSMAPのCDを買った。
すますまも、時間があれば時折見ている。
そんな彼から、木村君に対して、わたしと同じような意見を
聞けるとは思っていなかった。けっこう見ているんだな。

そして、アンチ・キムタクの奥さんの意見も、おもしろかった。
「FANの温かい目を木村君が認識しているのか?」
とはおもしろい発想だった。
ちょっとFANからは出ない発想のような気がする。
キライキライというワリには、木村拓哉について、かなり分析している。


自分は、アンチSMAPさんの意見を聞くのが、大好きだ。
感情ではなく、理論的にくるアンチさんなら、大歓迎だ。
新しい発想。斬新な意見。人の短所は長所で、また長所も短所だ。
だから、理性的なアンチさんの意見は、新たな発見がある。

また、新たなるアンチさんとの出会いを、楽しみにしております。


追伸

さてさて、木村好きのダンナと結婚した彼女は、
数年後には、どうなっているかな? 主旨変えは、アリかしら(笑)


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