Juliet's Diary
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2004年06月17日(木) |
植草教授と佐世保事件 |
それは、ちょっとばかし、どうなのよ? と、思うことが、続いた。 しかしながら、明確な答えは、自分の中には、いまだに、ない。
■ 植草元教授の性癖 ■
現行犯逮捕されたのだから、かなりの確率で、有罪だとは、思います。 しかしながら、現在、公判中ですから。ご当人も、無罪を主張しています。
時間がなくて、いちばん遅い放送のフジしか見ていないので、他は知らないが、 とりあえず、フジテレビのニュース。
植草教授が、アダルトビデオを、たくさん所有しているとか、 女子高生の盗撮ビデオだとか、多分、お相手の女性と撮った、 ちょっと、ヘンなポーズをした、写真とか。 検査側は、これらにより、”植草教授は、こういう変態性を、もっちょります” という証拠として、法廷で提示したらしい。
フジテレビは、アダルトビデオが、何本、とか。 そういうことを、キャスターの人が、読み上げていた。
ちょいと、驚いた次第です。 公判中である、ということは、有罪が決まったわけでなく、 場合によっては、誤認逮捕も、今回は可能性が低いにしても、あるわけで。
別にアダルトビデオを大量に所有するのは、罪でもなんでもない。 女性として納得はいかないが、それでも、個人の自由でしょう。 検察としては、女子高生に異常に興味を持っていた、ということを、 示したくて、証拠として提示したのでしょうが、それを、報道機関が、 また、結論も出ていないうちから、放送しちゃって、いいのでしょうか?
ダレだって、性に関しては、変態です。 それなりの好みがあり、それは、なにが普通かなんて、わからない。 アナタも変態。ワタシも変態。 じゅりちゃんは、性というのは、そういうものだからこそ、 密室で行い、そして、ふたりの絆になるのだと、思っています。
知る権利も、勿論ですが、知られない権利も、あると思います。 まだ容疑者である彼の性癖。 自分は、それは、知られない権利だと、思う次第です。 裁判では、仕方がないにしても、放送する必要は、ないと思います。
(くさなぎつよしの場合)
万一、くさなぎつよしに、そういう容疑が、かかったら?
”タレントくさなぎさんは、アダルトビデオを大量に所有し、その中でも、 外国モノや、女教師モノなどに、異常な興味を持っていたようです”
FANは知っていても、世間からすれば、あのいいひと、くさなぎくんが?です。 裁判には必要かもしれませんが、痴漢行為で、性癖公表です。 強姦罪なら、多少は考えますが、当人が無罪を主張する、痴漢行為です。 関係ないように、思えるし、放送する必要性も、確定前は、ないと思います。
(たっくんの場合)
同僚たっくんに、そういう容疑が、かかったら?
弁護士側も検察側も、当人の日々の素行を調べるため、多分ですが、 同僚である、わたしや木村にも、多少の質問が、あるような気がします。 当然ですが、日々の彼の行動から、自分は無罪を信じます。 要望があれば、法廷で証言だって、拒みませんよ。
”彼は、こんなビデオを所有して、こんな性癖があります”
無罪であり、放免されたら、会わせる顔がない。 性癖って、ものすごい、プライバシーだと、自分は、思います。
■ みんなで考える、まだ結論の出ていない検案に対しての、冒涜 ■
佐世保事件。小学生が、殺意を持って、小学生を殺す。 それも、女子児童が、という、特異性に、驚愕しました。
この件に関しては、2つ、言いたいことがある。 まずは、ひとつめ。
ご覧になった方も、いらっしゃるかもしれませんが、 ネット上で、加害者の氏名が、掲載されています。 正しいのか、どうかは、わかりませんが、そうだ、という氏名が、載っています。 遊び半分の人が、ほとんどでしょう。 しかし、中には、確信犯の人も、いるようです。
あの事件当時、犯人である酒鬼薔薇の顔写真を、掲載した雑誌がありました。 報道の自由とか、知る権利、とか言って、掲載していました。 編集長の人は、堂々と、インタビューで、そう言っていました。
当時、まだ若かった、じゅりちゃんからしても、寝言は寝て言え、です。 日本が法治国家である以上、悪法でも、法。 その国民は、その法律を守る義務があると、自分は思います。
法律がおかしいなら、法の改正を要望するのが先で、 既成事実を作っての先走りは、悪であります。
大型掲示板ではなく、個人HPで、堂々と、加害者児童の指名だとして、 個人名を掲載しているところも、あるようです。 暴言をウリにしているようですが、今までの、なかなか的を得た言葉も、 なんだか、シラけて見えてしまいます。
意見を言うのは、自由です。暴言方式も、ありだと思います。
しかしながら、自分はコレが正しいと思うから。 法律の方が、おかしいから、自分はこれを、守るつもりはない。
夜中の横断歩道を、赤信号で渡るのとは、次元が違います。 じゅりちゃんとしては、それは、暴言ではなく、単なる、違法行為だと思います。 それも、加害側のプライバシーということや、知る権利とか。 充分、我々が、みんなで、考えなくてはいけない、 まだ、結論の出ていない件に対する、冒涜であると、自分は思います。
わたしは、そういう考えなので、加害者児童の氏名を、目にはしましたが、 結局、おぼろげにでも、今、思い出せない。 心が、脳が、覚えることを、拒否してしまっていたようです。 何文字だったかも、思い出せない状態です。
■ 暴力マンガ・映画は、本当に影響を与えてないか? ■
加害者児童は、バトルロワイヤルに、とても興味を持っていたようです。 その映画をもとにして、パロ小説を書く。 すま小説を書く身からすると、これは、相当の興味であると、思います。 言うなら、常に、アタマの中は、そればっかり、って、感じです。
そして、ネット上では、こういう事件が起き、原因が、マンガやアニメ、 映画などと、言われるのは、おかしい、という意見が多いようです。 じゅりちゃんも、そう思っていました。 が、今回の事件で、その考えは、ぐらぐらと、揺れています。
それは、加害者が、女子である、ということです。 偏見ですが、これが、男の子なら、そうは、思わなかったでしょう。 なぜなら、犯罪者には、男性の比率の方が、多いからです。 人を殺すには、男性の方が、体格的に有利である、ということを、考慮しても、 やはり、そういう犯人は、男じゃないか? と、思ってしまう次第です。 そして、ちびっこでも、男は男だな、と、妙な納得が、あったりしました。
自分が子供の頃、相手を殺す、という発想が、なかった気がします。 叩いたり、仲間ハズレにしたり、ということは、ありましたが、 じゃぁ、殺してしまおう、とう選択は、なかった気がします。
子供は、大人が思っているより、りこうである、という意見。 それには、賛成しますが、しかしながら、大人と同程度、りこうであるか? という問には、残念ながら、ぶっぶー、です。 最低限の、大人としてのラインにも、達しているか? も、バツです。
自分は、こどもは、やはり、バカだと思います。 自分だけの考えで、善悪の判断は難しく、経験も足りません。 周りの影響を受けやすく、すぐにマネしたがります。
子供とは、そういうものだ、と、考える、じゅりちゃんにとって、 暴力マンガやゲームが、どうして、子供に悪影響を与えてないと、いえるのか? それが、不思議で、なりません。
ネット上でも、世の中でも。 子供に暴力マンガや、ゲームを与えるのは、やめましょう、という意見は、 ばかばかしいことである、という考えが、多いように感じます。
でも、よく考えると、ネットも社会も、男が多い。 子供に暴力マンガはよくない、というのは、女性や主婦が多く、 そういう層を、社会経験の少ない、ヒステリックなおばちゃんの叫び、 というような感じで、彼らは、とても、バカにしています。 でも、子供に、最も接する機会の多い、母親の意見が、なぜ、ばかばかしく、 ちゃんと父親してるの?な、男の意見が、どうして、絶対!正しいのでしょうか?
先にも述べましたが、自分は、子供の頃、気に入らない同級生に対し、 意地悪することは、考えますが、殺すことは、考えなかった。 おそらく、それは、知らなかった、が、正しいと、思います。
子供は、よいことも、悪いことも、影響を受けやすい。 学校では、キン肉マンごっこ、でしょうか? 男の子は、休み時間ごとに、プロレスに、あけくれ、ケガしている子もいました。
本などから影響を受ける、ということは、すばらしいことですが、 つまり、それは、人は、メディアから影響を受ける、ということです。 経験値の高くなった、大人ですら、そういうことも、あるのですから、 まだ、人生経験の浅い子供なら、なおさらだと、思います。
暴力マンガや映画、無法地帯のインターネットは、子供に悪影響か?
自分は、今回の件で、考えが、180度、変わったように、思えます。
追伸
何度か、お伝えしている、亡命者の友人。 彼も、劣悪な環境、政治犯収容所で、10代を過ごしました。
学校の先生が、同級生を殴り殺す。 床の上で、半死半生で、うごめく友人を横に、助けてあげることも出来ない。 人をだまし、陥れることで、自分が食料にありつく。
そんな中で、彼の同級生達は、だれかれかまわず、攻撃的な言葉や 態度をとるように、なってしまったとのことですが、 でも、彼自身は、とっても、おだやかな方です。
それは、どんなに劣悪な環境でも、彼には、彼を見守ってくれる、 正しいことを教えてくれる、家族がいたからだと、自分は思いました。
それを考えると、上記の自分の意見は、この意見とは矛盾しています。 とても、とても、難しいことだと、思います。
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