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2003年03月07日(金) 筑紫哲也NEWS23

だから、クチパクで、いいじゃん! ムリすんなよ、
と、思ったのは、わたしだけでは、あるまいに。
まぁ、歌の成果は、どうでも、いい。最初から、わかっていたことですしね。


あの歌が、反戦の歌だとは、わたしは、今日、初めて、知りました。
あんなCM、流れていたんですね。この頃、テレビ、見ていなかったからな。


木村さんが、おっしゃるように、解釈は、受けて側に。
そういうワケで、わたしには、全く、アレが、反戦であるとは、思えません。
個々を大事にする、ということは、多くの曲で、歌われているし、
特別、あの曲が、そうであるとも、思えません。

しかし、まぁ、これも、どうでも、いいことです。
どんなふうに、売ろうかは、レコード会社の、方針。
多くの人が、どのように、受け止めたかは、それは、結果。

それ以上に、今日、感心があるのは、じゃ、すまっぷさんたちは、
今の世界情勢を、どう、思っているのか? と、いうことです。


今年、31歳になる、中居さん、木村さんを、筆頭に、
吾郎様が、今年、30。つよしくん、29。慎吾ちゃんが、26。
もう、完全に、大人の男性で、りっぱに、ひとりひとりの考えが、ある頃です。

しかし、やはり、残念かな。
時間の関係も、あるでしょうが、個々の考えは、お話、なかったですね。
まぁ、アイドルさんが、政治的な意見を、表明するのは、
影響力が、あるだけに、問題もあるとは、思いますが、
彼らと、同年である、わたしなどには、物足りないことでも、ありまする。


長年、いっしょに、活動をし、同じグループの、仲間である。
だからといって、彼ら全員が、同じ考えとも、思えない。

”戦争は、イヤだ”

それは、きっと、5人とも、同じかと、思います。
でも、じゃ、どうしたらいいのか、は、それぞれ、違うと。

まぁ、たかだか、アイドルが、どう思おうと、そんなこと、
社会的には、どうでもいいことですが、自分は、知りたい。

あの、中居さんは、どう、思っているのか?
木村さんは、どう、見ているのか?
吾郎様や、つよしくん、慎吾ちゃんは、どう、考えているのか?

コドモじゃ、ないですから。
大人の彼らの、考えも、一度くらいは、聞いてみたいものです。


賢明なのか、それとも、言うだけの、意見がないのか?
ほとんど、言及しなかった、彼らの、言葉。

いちばん、興味深いのは、やはり、2top、ですな。
すまっぷの頭脳の、彼らが、どう、見ているのか?
そして、次は、やはり、南北朝鮮問題に、言及した、つよしくん。
彼も、韓国に興味が、ある以上、考える機会は、多いはず。

ほんと、真面目に、一度は、聞いてみたいと、思った次第です。



”人が、人を、殺すのって、いけないことじゃ、ないですか”

これは、確か、中居さんか、木村さんの、言葉。
人が、人を、殺すことが、いけない、は、犯罪レベル、かと。
戦争は、それ以上に、もっと、残酷だと。

例えば、中居さん。今、日本で、戦争が、起きる。
もし、徴兵が行われれば、中居さん、あなたも、対象年齢で、ありますよね。
もちろん、すまっぷさん全員、対象年齢の、男性かと、思います。

そして、戦場へ、行く。敵が、目の前に。
中居さん、撃たなければ、殺さなければ、相手が、アナタを、殺します。
戦争では、自分の意思に反して、人を殺すことを、強要される。
殺さなければ、オマエが、殺されるぞと、強制される。


”あのキノコ雲の下、いったい、どんな地獄が、あるのかと、思うと。
自分のしたことの、恐ろしさに、震え上がった”
広島に、落ちた、リトル・ボーイ。
その、投下ボタンを、押した、兵士の、後の声。


”飛行機から、地上を見ると、ジャップが、ニワトリのように、
うろうろ、逃げ惑っていたので、ひとりひとり、狙いをつけて、撃ってやった”
東京大空襲の、B29操縦士の、日記。
彼は、それまでに、日本人に対し、敵国である、という以外、
特に、悪い感情を持つ、経験は、なかったそうだ。

南方で、武装解除された、日本兵達の、銃が、集められると、
そのほとんどが、銃身に、弾の、入ったまま。
終戦間際で、いそいで、集められた、一般の、にわか兵士達は、
結局、ほとんどの人が、銃を撃つことは、できなかった。
八百屋さんや、魚屋さんには、人を殺すことは、できなかったと。

神風特攻隊の、威力があったのは、最初だけ。
はじめは、まさか、突っ込んでくるとは、思わなかった、アメリカ側も、
死ぬ気で、迫ってくる、その飛行機は、狙って、打ち落とせば、いいのだと。
片道の燃料だけで、地上を離れた、学徒兵達は、そうして、命を、散らしたと。
特攻隊の、効果が薄れても、軍部は、方針を、変えずに、
そのまま、多くの、未来を担う、若者を、空へと、追いやったと。


命が、ひとつひとつの、命が、軽く、扱われている。
オンリーワンであり、失えば、決して、代わりのない、その命が。
自由を奪われ、ひとつのコマとして、動かされる。


ニューヨークで、世界が、どんな答えを出すかは、わたしには、わからない。
しかし、それでも、じゅりちゃんは、絶対戦争反対では、ない。

もし、もし、彼の国の、攻撃対象が、日本で、あったのなら。
ミサイルが、飛んでくる、可能性が、自分や、自分の家族が、住む処、なら。

”はやく、あの国を、なんとかしてくれ!”

そう、思ったとしても、不思議ではない。

世の中は、アメリカの世界では、ない。
でも、みんなが、生きている、この、世界。
危険があるときは、それを、排除しなければ、いけないことも、また、事実。


イラク問題が、落ち着けば、いや、同時進行かも、しれない、北朝鮮問題。
今度ばかりは、日本も、対岸の火事では、ない。

なにかあれば、ミサイルを、打ち込まれるかも、しれない。
多くの、日本の民間人が、殺傷されるかも、しれない。

それでも、絶対、戦争反対と、言えるのか?

無論、日本が、条件を、飲みつづければ、戦争は、起きないだろう。
しかし、金正日の政権下で、殺され続けてる人々を、見殺しには、していないか?
自分の安全のため、見ず知らずの人々の、命を、踏み台にしていないだろうか?


戦争になれば、一般人も、殺される。
確かに。戦争は、一般人の、国民の命を、盾にした、脅しあい。

しかし、イラクも、北朝鮮も、国政を維持しているのは、
その一般人の支持が、強制されていたとしても、あるからで。


わからない。わからない。

戦争は、本気でイヤだし、人間の、最も、おろかな行為だと、思うが、
それでも、絶対反対、ではないのは、そういう、理由から。




”もっと、民間での交流が、あると、いいなと、思いました”

つよしくんの言葉は、とても、単純で、そして、簡単なことだと。
そう、思う人も、きっと、いるかも、しれない。
そんな、簡単なことでは、世界は、変わらないよ、と。

しかし、じゅりちゃんは、そうは、思わない。
つよしくんの言葉は、国同士の争いを、必ず、無くしてくれるのもだと、思う。


民間の交流。それは、簡単に言えば、お友達ができる、ということ。
友達になる。相手のことが、好きだ。違う文化などに、興味がでる。
知る。そして、正しく理解すれば、お互いの摩擦が、すくなくなる。

人が交わる。そして、物の動き、物流、貿易、経済関係が、発生する。
そうすることで、お互いが、なくてはならない、共存の関係が、できあがる。


フランスが、なぜ、強行に、反対をしているか。
それは、イラクと、長い、友好な関係が、そこに、あるから。

結局、国と国との関係も、人間関係と、同じ事。
北朝鮮が、孤立しているのは、他の国と、交わらないから。
イラクが、いじめられるのは、他の国を、いじめたから。
アメリカが、嫌われるのは、他の国に対し、尊大だから。
オレがいるから、安全なんだろ、って。そりゃ、そうなんだけど、でもね、って。



つよしくんは、身を持って、経験したことを、伝えている。
人と交わることで、得たことを、考えている。

海外旅行に行く、日本人が、増えたと。
でも、買い物して、観光名所を見て、それだけかと、じゅりちゃんは、思う。

せっかく、時間をかけて、お金をかけて、
でも、それだけじゃ、世界を見たことには、ならない。
まったく、人として、なにも、得てないじゃないかと、思う。



筑紫哲也のNEWS23。
世界にひとつだけの花、は、反戦の、歌だと。

わたしには、まったく、反戦のメッセージは、聞こえてこなかった。
あぁ、現状に合わせての、シングルの、宣伝ね、と。


しかし、唯一、反戦のメッセージは、つよしくんの、クチから。

例え、彼が、そう、意識を、していなくても。
韓国を知る彼が、単純に、戦争反対、なんて、考えているとは、思えない。


でも、それでも、相互理解を、願う、彼の言葉が。

じゅりちゃんには、唯一、意味のある言葉に、思えたのでした。


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