千羽鶴
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2002年08月04日(日) 向日葵

風が吹く中 太陽に背を向けた。
紅い華に憧れて 紅い太陽を妬んだ。
小さな僕は いつも何かに憧れて。

ある日真実が僕を打ちのめす。
なれやしないって気が付いて
幻を吹き飛ばした。

紅い華に憧れた向日葵を
ある日太陽が打ちのめす。
あざ笑う光の中で
同胞の流す血を見た。
腐敗していく彼等の血を啜りながら
紅を憎んだ。

変わりゆく向日葵。
染まりゆく向日葵。

ある日通りすがりの人が俺を打ちのめす。
優しく微笑みながら
俺を「太陽の花」と。
そう呼んだ。
その人は紅く美しい花の首を刈り
花瓶に刺して優しく愛でた。

消えた向日葵。
血の涙を流す。
優しく微笑みながら。


mocco

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