静かなる零への回帰録...翔人

 

 

世の中の不思議 - 2004年08月20日(金)

いつ、人は自分が地面に立っているという不思議に気付いたのだろう。
吸い寄せられることに気付いたのだろう。

いつ、人は水が柔らかく温かく、時に厳しく冷たいと感じたのだろう。
胎内に戻りたいと思ったのだろう。



「じゃあね、もう行くから」


そういう母親の言葉を、何千回と聞いたような気がする。
何故、そんなことが言えるのだろう。
泣き叫ぶ子供にとって、それは絶対的孤独を意味すると、
どうして気付かないのだろう。

置き去りにされるということ。
不安。心細い。恐怖。絶望。
だから子供は走るのだ。
無我夢中で、母親の元へと。


私に子供が出来たとしても、絶対にそんな言葉は吐きたくない。
子供は、傷つけずにいたい。
一人の人間として尊重したい。
「してあげたい」ではなく、自発的、能動的な感情。
同じ轍は子供に踏ませたくない。





今日、ナンパなるものをされた。
特筆すべきではないが、私はナンパされやすい。
そんなに軽い女に見えるんだろうか。
今日なんて原付で追い掛けられた(こっちも原付だったが)。
正直、男性恐怖症なのだ。私は。
基本的に私に対して肉体を求めているであろう異性とは話したくない。
過去のトラウマに起因しているものだ。
紅茶屋さんから皮膚科に向かう途中で起こったそれは、
私をパニックに陥れ、ひどい痙攣と吐き気を催した。
病院で薬を飲み、処置室で暫し寝かされてからの診察になった。

怖かった。

理由は、ただそれだけだ。
素性の分からない人間は怖い。
素性の分からない男は怖い。






いつ、人は世界が丸いということを認めたのだろう。


いつ、人は戦いの意味を知るのだろう。


地面を踏み、皆が生きているこの球体の中で。


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