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郷愁? - 2003年08月15日(金)

授業中、ふいに、家族で常連になっている民宿のことを思い出しました。

内陸の県の、村に信号が二つくらいしかないような山ん中の村にあって、
犬が三匹、猫が…え〜っと…4匹くらいかな、今、飼われてて、
檜の大きい風呂があって、山の幸中心の美味しい御飯にありつけるところです。
第2の田舎、なんて表現もしてます。
着いたら「ただいま」、街に戻る時は「行ってきます」、そういう感じで。

で、今日、唐突に思い出したのは、その匂い、でした。
夜になって、空気が冷えて澄んできて(標高高いんです)、
家具や壁や床から少しクセのある生活臭みたいなのがして、
囲炉裏のある食堂で大人達が酒飲んでる控えめな騒ぎも、
引き戸を隔ててなんだか遠くて、ひんやり静かな玄関部分。
今思えばあの空気は“甘い”の部類に入るんじゃないかな。

その時に嗅いだ匂いが記憶から浮かび上がってきたのでした。

あの、結局のところは自宅とは違うんだ、と思って、
いつもの嗅ぎ慣れた空気に満ちた布団へ帰りたくなるような、
あの、少しのよそよそしささえ思い出させられて、
そのよそよそしささえ、なんだか無性に懐かしくなって。

匂いって、人間にはちゃんと整理できない情報である分、
視覚よりもぐぐっと感情に訴えかけると思いません?
え?そもそもそんなもの思い出さないとか思いましたか今?
おかしいなぁ…。

飛行機のニオイ、タクシーのニオイ、新幹線のニオイ、
母校の教室のニオイ、うちのニオイ、友人宅のニオイ…
「思い出せ」と言われても思いだせないけれど、嗅いだ瞬間、頭が認識します。

言葉とか、そういう捕まえておける情報に変換しきれないからこそ、
なんか、だいじなものなんじゃないかと、思うんですよ−。


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