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ある潜伏生活の終焉 - 2003年06月20日(金)

ちょっと小説モドキ。


…見つかってしまった、のか?
『奴ら』が何か叫んでいるのが聞こえる。
もう一匹こちらに来るようだ。
俺は息を潜めてその場に伏せて、いない振りをする。
ここは石の窪地で、身を隠せるような場所はない。
おまけに水に濡れていやがる。逃げるのは絶望的に思われた。
あいつの言うとおり、朝になど動くべきではなかったのか。
気付くな…!
祈る神など俺にはいないが、それでも祈らずに入られなかった。
呼ばれて現れたもう一匹がブツブツ鳴きながら近付き、離れていった。
俺はでかかった安堵の息を呑み込む。
まだだ。まだ助かったと決まった訳ではない。ここで気を抜いては駄目だ。
案の定、呼ばれた方の奴が再び接近してきた。
奴の視線を感じる。間違いない。背中越しに殺気が伝わってくる。
俺は最初の奴に見つかった時にすぐに逃げなかったことを後悔した。
今不用意に動いてはいけない。そう直感する。
隙を見て、飛び出す。それしかない。
俺の、『奴ら』の大きさから比べれば情けないほど小さい心臓が
その時を前に最高潮に高鳴っている。五月蝿いほどに。
そのことを気にし過ぎた俺は肝心の「その時」を逸してしまった。
すでに捕獲機を持った巨大な手が迫ってきているのだ。
ヤバい…!
咄嗟に右に走り出す。初撃はなんとか躱したが足が縺れて思うように動けない。
ますます俺の頭は混乱していく。
上から何かが覆いかぶさるのを感じまた必死ですり抜ける。
とにかくこの窪地から脱出しなければ!
縁が見えた。もうすぐ届く。もうすぐだ…
そこまでだった。
俺は地面に押し付けられ、そのまま捕らえられてしまった。
発狂寸前まで混乱している頭をなんとか落ち着けなければならない。
考えろ。こんなところで死ぬ訳にはいかない!!
いつも隣にいた彼女を思い出す。
その、『奴ら』の罠に捕らわれ、晒しものになって朽ちていく姿が
脳裏に強く浮かび上がる。
こんなところで俺が死ぬ訳には…!!
捕獲機の素材を確かめる。食料が入っている半透明のものと同じ。
これなら喰い破れるかもしれない。
『奴ら』もまだ俺に止めをさそうとはしていない。チャンスだ。
その時だった。
捕獲機の上方から強い風が吹き込んできた。
途端に俺は息ができなくなる。
すぐにはそれと理解できぬ程の痛みが全身をくまなく襲う。
これが、噂になっていた、死の霧なのか。
苦痛に身を捩りのたうちまわり、仰向けになった。
だんだん体の感覚が遠くなっていく。力が、入らない。
辛いのかどうかさえ、わからなく、なって、きた。
俺、は……

俺はその時、ようやく理解した。
俺は殺されたのだと。
『奴ら』が俺の亡骸をその日の内に「ゴミニダシ」たこともどうでも良いことだった。


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え〜っと、ここらでオチをつけさせてもらいます。
〜キャスト〜
『奴ら』1:姉
『奴ら』2:まぐね
「俺」:名もなきゴキさん(性別不明)
「俺」達を殺した兵器達:ゴキブリ●イ●イ、コンビニのビニール袋、ゴキ●ェット

ってな訳です。今朝のちょっとした出来事を脚色しまくってみました。
予想以上に長い文になってしまいました。
もっとスピードとか臨場感とかのある書き方ができるようになりたいです。


掲示板へのレスが激烈に遅れていて大変申し訳ありません。
週明けまでには必ず返させていただきますので寛大な心でどうかお待ち下さい。


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