It's 走馬灯。
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昔、盆踊りにいきました。 中学の頃です。 3人で行ったお友達の一人は、夕方ちょっと具合が悪く、一旦家に帰っておばあちゃんにそう言うと「きっと風邪だから、汗をかいたら夜盆踊りに行くまでには治る」と言われ、頑張って汗をかいたら実際は脱水症状だったらしく余計フラフラしたと言っていました。 そんな些細な事を乗り越え、我々は広場に入りました。 たくさんの提灯が下がる中、いくつかの屋台と中央にやぐら。やぐらの上には大音量で流れる東京音頭にあわせて踊る浴衣姿の4〜5人の踊りの先生。以上。 あれ!?誰も踊ってねぇ!!!!!!!!! 広場に来ている人たちは、流れるように踊る先生達を遠巻きに見上げながらかき氷を食ったり焼そばをつついたり。
漢ならやってやれ
恐らく、うら若き乙女だった我々の胸の内に沸き起こった想ひはこれだったに違いありません。 おもむろに3人1列になり、先生達の手首のひねり、足先の動きまで完璧に真似ようと、踊り出しました。 踊るとたった3人でも楽しい! あははうふふと踊っていると、一人、また一人と列に加わってくるではありませんか。 ああさすが日本人。 誰かがやれば自分もやる人種。 とうとう踊りを完璧に覚えた曲の終り頃には、踊りの列は輪になっておりました。 曲が終わると輪が解けて、また3人から始めるのです。 東京音頭、炭坑節、盆踊りの定番の中になぜか混じった『血液型別恋の歌』。A型のなんとかは〜とか変なアップテンポの歌を男の人が歌っていて、それまで和風に踊っていた先生達が突然アグレッシブに踊りだしたのに面喰らいながら、必死に付いていったものです。あの踊り、難しかったなぁ……。覚えた頃に次の曲になって、忘れた頃にまた血液型に戻るから、ホント難しかった……それがとても楽しかった。
ちなみに脱水症状が先日嫁にいったヤツです。 もう一人は当然Uきゃんです。 あれは楽しかったねぇ……
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