真珠の耳飾りの少女/SURVIVE STYLE5+/オールドボーイ |
見た映画メモ
*「真珠の耳飾りの少女」
光と影のコントラスト、淡い光、微妙に重なり合う色が本当に美しい作品。本当にフェルメールの作品に敬愛しているのだと感じられます。 フェルメールと少女の心の動きが繊細に表現されていて、切なくなる展開でした。 フェルメールの奥さんが怖い。 スカーレットヨハンソン好演しています。
*「SURVIVE STYLE5+」 2時間のCMを見ている気分。さすがCMディレクターの作った作品だわ。 岸部一徳が最高です。 デフォルメされた人間像、漫画のようにノリだけで見れます。 家の内装、スタイリング等かなり力が入ってて見応えあります。 浅野忠信は殴られる顔が最高でした。 神木くんが岸部一徳の息子役ででているんですが、ここでも「あいくるしい」のように独り語りしています。野島伸司はこれを見て神木くんに語らせようと思ったのではないか(んなわけないか)。 あと、音楽がかなり効果的です。好きです。 好きな人には好きな作品。 石井克人監督の映画が好きならきっと好きでしょう。
*「オールドボーイ」 劇場で見れば良かったかも。 ものすごい吸引力のある作品で、最初の雨の公衆電話のシーンから引き込まれます。 戻って来れない闇の世界を見せつけられて、しばらく呆然としてしまいます。 コマ割りなど、編集方法なども本当に無駄がなく、こんな重苦しいストーリーを飽きずに引き込む力はすごい。タランティーノも確かに絶賛する訳だ。 とくに主人公を演ずるチェ・ミンシクの変貌ぶりには驚いた。深く刻まれたしわが、狂気を描きだしています。 バイオレンスシーンはそれほどひどくはなかったです、血なまぐさいのが嫌いな方にはお勧めできません。あと後味はよくないので、ハッピーエンドが好きな方は見ない方がいいです。
これは日本映画は負けたかも。と思ってしまいました。 俳優も、女優も、監督もここまでやることを許す映画界ではないからね。 まあ、日本映画と韓国映画は性格が違うものだと捉えればくやしくもない。でもここまで作れる土壌があるのはうらやましい。 日本の俳優さんって一部を除いて「あざとさ」が見えてしまうのは、なんでだろう。熱演してます!的なね。
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2005年05月26日(木)
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