「春の雪」映画化 |
三島由紀夫は好きな作家の一人です。 「仮面の告白」は未だに読んだ時の衝撃は忘れられないです。 人間の生々しい部分が、綺麗な文章で淡々と書かれる。とくに劣等感の描写は読んでいて苦しいくらいです。
全部は読んでいないのですが、三島由紀夫の作品でも風景描写がめまいがするほど美しいと感じたのが、「春の雪」という作品でした。主人公の心とは裏腹の行動には美しささえ感じてしまう。 豊穣の海4部作の、第1作目。 日本語の美しさが思う存分堪能できます。
それが、映画化するらしい。 http://www.harunoyuki.jp/ (↑コピペで行ってください) 松枝清顕が妻夫木くん…イメージと違うけど、演技力でカバーしてくれるんでしょうか。彼は前向きというかすくすく育った感じの人に見えるので、あのねじくれ曲がった清顕をどう表現するのか…。うまくできたらほめてやるよってかんじですかね。 なんかイメージ的にはうまく成長した神木くん(17歳くらいの)とか、ARATAとか、松田龍平とか色白なイメージだったし。 相手役の伯爵令嬢には竹内結子で…これもイメージと違うんですが…。それこそ栗山千明とかの方がよかったのになあ。日本人形。みたいな。 監督が「セカチュー」の行定氏。 ううむ。感動系で売るんでしょうかね。「いま会い」みたいな? どちらも見ていないので何とも言えないんだけど、不安でいっぱいです。 不安だ…不安だ…。
「禁断の恋」をクローズアップして、泣かせる演出とかしちゃうんだろうなあ。主題歌もさ、なんか女性アーティストが「春の雪を読んで、感動して書き下ろしました」的なコメントが雑誌に掲載。エンドロールでミドルテンポナンバーが流れたりしそうだ…。勘弁してくれー。 とかいって原作が好きだから見に行っちゃったりしそう。
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2005年04月10日(日)
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