花とアリス ジョゼと虎と魚たち

財前の名言「心より恥じる」検索祭りです。
さいきん「ディックブルーナ展」の検索も多いです。是非観にいってください。

*「花とアリス」

岩井監督の作品って、切り取りたくなるシーンがたくさんあります。
空気をとっておきたいのです。
ドキュメンタリー的なとり方のところは好きじゃないんだけど、背景と人物が絶妙なバランスをみせる時がある。特に最後の方のバレエのシーンは今でも鮮明に思い出せるくらい良かったです。
今回の作品はコメディーぽくて凄く見やすかった(花の母親のシーンは今思い出しても笑える)。
でも心に残らない感じではなく、ほのかに何かが残る。自分が持っていた何かを思い出す。なんか美化された青春時代って感じもしますが、こんな風に見えてしまうほど、この時代は綺麗だった。いとおしかった気がします。

なんか鈴木杏ちゃんの泣き顔が望月花梨さんのマンガの登場人物ように泣くので、ドキッとしました。花とアリスを好きな人はきっと望月花梨さんのマンガも好きだと思います。

先輩役の郭くんやっぱりかっこいいですね。本当にこういう顔の人が高校時代好きだった(笑)。
蒼井優ちゃんもかわいかったー好きだー!
彼女の醸し出す雰囲気が好きでス。リリイシュシュの時もよかったし。今後の作品も期待大!

花とアリスHP

*「ジョゼと虎と魚たち」

かなり不純な動機で観にいった映画なんですが(友達共々)、かなり考えさせられた。
世の中どうにもならないものもあるんだけど、それを淡々と受け入れる事の強さを感じた。
ジョゼが凄く魅力的なこと、恒夫が本当に普通の男の子でリアルだった事、恒夫
の彼女がどうしても嫌な事(こういう人いるんだもん)、海の光が綺麗だった事、色々な事が思い出されて、なんだかチクチクします。ジョゼの宝物が一つ増えた。それが遠くにいってしまっただけだと、そう思いたいけどやりきれない。ジョゼの電機車椅子の速度が意外に早かったことが救われた。わけわからんけど、安心した。
恒夫の甘い瞳とか、濁った瞳が忘れられん。泣いてくれてよかった。
ジョゼの厚焼き玉子が食べたい。

妻夫木くんと池脇さん良いねー。二人でいるシーンの自然な事には驚いた。

こういう日本映画って中々なかったと思います。泣かせよう、とか感動させようって言う押し付けが無くって外国映画のような雰囲気だった。
ジョゼがたまに可愛いなあと思ったら、スタイリストが伊賀大介さんだったのねー。納得いたしました。

ジョゼと虎と魚たちHP

この2本を見て、これからの日本映画が凄く楽しみになった。
2004年03月21日(日)

日々ノオト / kica

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