愚痴愚痴

世の中には黙っていても声がかかる人間とそうでない人間がいる。
黙っていても声がかかるというのは、傍から見たところであって影の努力や心中の葛藤は計り知れないのだろう。そうなのだろう。
そう思ってもどうしても心に渦巻くこの気持ちはどうしても消す事ができない。

私の友人はとても魅力的な人だ。
大好きなんだけど、彼女を見ているとたまに・・大人という歳になって頻繁に、やりきれない思いを抱く事が多くなった。
私のどうしてもやりたかった職業に特に興味もないのにあっさりと就く(2度にわたって)。
友人の彼氏から告白される。私の好きな人から告白される。
どうでもいい奴に、お前がいつも一緒にいるから彼女に声をかけられないといわれる。
街で一緒に歩くと皆が振り返る。
そんな事が頻繁にあるので、どうして私と彼女がいっしょにいるのかわからなくなる事がある。引き立て役以外の何者でもない。羨ましくて仕方がない。

しかし思春期の時、感情の起伏が激しく、荒れ気味だった私といっしょにいてくれたのが彼女だったのである。ともすれば友達がいない状況を回避できたのは彼女のおかげだと、涙が出るほど感謝しているのである。
しかし一度もありがとうといったことはなく、今に至る。
友人の彼氏や、私の好きな人から告白された時だって、彼女は毅然としていた。
やはりいい奴だ。

美人であの性格のよさならば周りから声がかかっても仕方がない。
結局よくできる友人を見て自分のふがいなさを感じて、魅力的な彼女に八つ当たりするという昔から全く変わっていない自分を発見し、なさけなくなった。
2004年02月04日(水)

日々ノオト / kica

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