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小話:『僕が出来ること』 |
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「君は飛べていいなあ」 「そう?」 「うん」 「でも君は泳げるじゃないか。そして僕は泳げない。僕は君が羨ましいよ?」 「・・・そうなの?」 「うん」 「・・・でも、お空を飛んでみたかったんだあ」 「・・・僕だって、海の中を泳いでみたかったよ」 「・・・」 「・・・」
ひょいっ。ふわっ。
「君が飛びたい時は、僕がこうやって君を抱えて飛んであげる」 「じゃあ僕は、君の手を引いて泳いであげる」
僕が出来ること、そして君のために出来ること。 それは、こんなに、簡単。
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2003年04月04日(金) |
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