「人間」菅井優児
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2002年10月03日(木) 入院生活十日目(手術当日)

起床。朝食はないので再び眠る。

目を覚ますともの凄い化粧の女医さんが点滴を打ちにきた。
意識が朦朧としてたけど、凄い化粧だった。
そして凄い化粧のまま、俺の腕に針をさして、凄い化粧のまま立ち去った。

先に個室に移るという事で、荷物、ベッド、その上の身体ごと搬送される。
その後、母がやってくる。
個室のTVで笑っていいとも→ごきげんよう→はるちゃん6を観る。

14時過ぎに医者が入ってきて、筋肉注射を打たれる。ぎゃおう。
そしてベッドごと運ばれ3Fの手術室へ。

時は来た・・・。

無機質な天井を見つめながら、ベッドからベッドへ移される。
すぐ真横にはドラマで観るような照明がある。
口元にマスクが近づく。

「これは酸素ですので、深呼吸して下さい」

言われるがままにしんこきゅ・・・うっ。意識が本当に遠のいた。
ヒューンとね。




目を覚ますと、さっきの手術室の天井。何がどうなっているのか分からん。

再び失神。


次に目を覚ました場所は今日移ったばかりの個室だ。
鼻に酸素のチューブが付いている。母親が横にいる気がする。

三度失神。


次は横に執刀した医者が化粧品大のプラスチックの容器を持って何か言っている。
「・・・が取り出した・・・です。・・・」
黄色いもやのようなものが透明な液体に漂っている。

その後は断片的な記憶のみが続く。

・ミリオネアのみのもんた
・酸素チューブを外して怒られる
・うがい
・お茶を飲む

そして1本の管から点滴を注入され、2本の管からは尿と血が排出されている。

・・・ああ、マトリックス。


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