「人間」菅井優児
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2002年09月11日(水) 空白

去年のこの日は現実と虚構の境界線が消えた時だった。

表面上は差し障りの無い事だけで、受け止めるに耐えられない事実はいつも
見なくても済んだのが現実で。

大袈裟に取り上げられはするもの、実体は大した事がないのが虚構だった。

TVで観た光景ではその現実と虚構が崩壊してた。

大袈裟で受け止めるに耐えられぬ現実。

かつて空を隠していた2本の線は、そのまま2本の空白になった。

その空白に白い飛行機雲が横切って、空白のところで消えた。


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