2 名無しさん@どっと混む sage New! 05/02/03 02:53:42 ID:V24Bmj1z 『煮解賭 ( にげと ) 』
明朝末期、中國北東部の男達の間で、素麗建(すれたて)なる遊びが 流行っていた。先端に旗をくくりつけた棒を地面に立て、 合図と共に棒に駆け寄りに旗を奪い合うという、 己の機敏さを誇示する遊びであった。 やがてこの遊びに飽きた者達が、毒草を煮込んだ煮汁を飲み、 その解毒剤を旗代わりにして奪い合うという遊びに発展させた。 命を落とす者が続出したが、戦いに勝利したものは英雄として 賞賛され、朝廷に仕える者を輩出するほどであった。 この毒草の煮汁の解毒剤を賭けた闘いは「煮解賭」と呼ばれ、 時代を左右する勝負の場でも競われてきた。 己の肉体を誇示する機会の少なくなった現代社会においては、 インターネットでの「2ゲット」と形を変えて、 現代人が機敏さを争っているのである。
( 民明書房刊 「DNAに刻まれた中國 現代人の行動のルーツを探る」 より )
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