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(オレ、今いいこと言った)



2005年10月25日(火) パッチギ!を観た

煙草を止めたら風邪を引き、酒を飲まないと頭痛がして体調が悪いです。マジだるい。健康志向の人は、考え直した方が良いのでは。でももうぶっちゃけ、煙草を吸うことに飽きてしまいましたので、当分、吸わないと思います。

「パッチギ!」という映画をDVDで観た。結論から言うと井筒監督の作品で最高傑作なので、観てない方はtutayaへGO!後悔するよ!

1968年の京都のお話。京都の東高校と、近くにある朝鮮高校との対立と、恋愛ものですね。井筒監督の十八番の学ラン同士の乱闘はもちろんある。描き方で上手いなと思ったのは、日本人と朝鮮人の喧嘩の時は、必ず、日本人から、手を出してるんだよね。ボコボコにやられて、仕返しをするとき以外、朝鮮高校の生徒は喧嘩をふっかけては居ないこと。朝鮮高校の生徒が死ぬときも、日本人との乱闘で逃げる、って言う理由はあるんだが、最終的には交通事故にしているところも上手いなと思った。これで日本人にリンチされて死にましたじゃ、全然ダメ。そして、朝鮮人の役を日本人が熱演している。この配役が実に素晴らしい。

「日本人、食べ残した豚のエサ、盗み食いして、見張りのやくざにどつかれて、足曲がっとるんど」

「生駒トンネル誰が掘ったか知ってるか?請け負うたのは大林組か小林組か知らんけど。国会議事堂の大理石、どっから持ってきて、誰が積み上げたか知ってるか?」

「もしわたしとこうちゃんが長くつきあって、万が一結婚とかしたときに、あなたは朝鮮人になれる?」

井筒監督は「パッチギ2」を撮るとなんかのワイドショーで言ったらしいが、続編作って、これを越えられるのかな?と不安になるくらい良くできている。最初の10分で観客をガツっと掴むよ。1968年当時、放送禁止フォークだった「イムジン河」の使い方が上手い。スタッフロールではアルフィーの坂崎幸之助の名前が出てくる。当時、バリバリのフォーク青年だったろうから、色々と監督にアドヴァイスをしたんだろうと思う。物語の後半に、朝鮮高校の人間を撲滅?するために、大阪から「ホープ会」というチンピラ軍団が出てくるが、これは井筒監督の島田紳助・松本隆介主演の1980年度作品「ガキ帝国」に出てくるキャラ、と言うつながりもある。出てくる役者は全員日本人なのに、朝鮮人の役をやっている役者がどうみても朝鮮人にしか見えない。そう言う顔の人を選んでるんだろうけど、葬式のシーンなんてすごい演技だった。とくにこのおじさん、凄すぎ。


ふみひこ |MAIL