つぎの言葉を、声に出して言ってみる。
私は、いつの日か自分の家が幸せな家庭になってくれたらという幻想を、 いまここに捨てる。
私は、もし親がああではなかったら、もしこうだったなら、 などという希望や幻想を、いまここに捨てる。
私は、子供の時に親を変えるために何かできたのではないかという幻想を、 いまここに捨てる。
私は、愛情ある素晴らしい親を持つことは永久にないであろうということを、 いまここにはっきりと自覚する。
私は、そのような親を持てなかったことを、深く悲しむ。
だが私は、この現実をそのまま受け入れる。
そして私は、すべての幻想には永遠に、そして心静かに、別れを告げる。
出典:『毒になる親』スーザン・フォワード著 玉置悟訳 毎日新聞社 http://recovery-note.net/resource/affirmation/05.htmからの転記 ------------ この詩に対するANSWER POEM。
ぱさぱさに乾いてゆく心を ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて気難しくなってきたのを 友人のせいにするな
しなやかさをうしなったのはどちらなのか
苛立つのを 近親のせいにするな なにもかも下手だったのはわたくし
初心消えかかるのを 暮らしのせいにするな そもそもが ひよわな志にすぎなかったのだ
駄目なことの一切を 時代のせいにはするな わずかに光る尊厳の放棄 自分の感受性ぐらい 自分で守れ
自分で守れ ばかものよ
出典:茨木のり子「自分の感受性ぐらい」 --------- http://www.jti.co.jp/JTI/ikiiki/forum03/kouen/amano.html 「ひとのせいにしよう」 天野祐吉講演より
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