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リンクフリー、辞めてもいい?(苦笑) | ||
久しぶりに午後まで寝ていた。起きてから布団を畳み、TM NETWORKを流しながら食事を作った。オレが故アトキンスダイエットをしているというのに、ウチの親母は昼飯に焼きそばを作るわ、筍ご飯を作るわで、もう嫌味にしか思えない。米もパンもパスタもうどんもダメだっちゅうに。もう歳なのか、何回言っても覚えないので「焼きそば、できてるよ」と優しく言われても無視して冷蔵庫を開ける。起きて数分で酒の一杯も飲みたくなる行き場の無い気持ちが読者に伝わるだろうか。うむむ。 「つまらん!お前の話はつまらん!」とか秀爺のセリフがあったら、監督のキリヤをほめたけどそれも無かった。最近のサイバーパンクものに良く見られるのだが、都心部に旧漢字とロシア語表記の看板が多いのね。たぶん、言語的なルックスが面白いからだと思うんだけど、じゃあ、大亜細亜連邦共和国の第二言語がロシア語かっていうとそうでもないし、もうワンパターンですね。帰ってきてから2ちゃんのスレ見たけど、とにかく突っ込みどころが多い映画なのよ。物語は破綻に次ぐ破綻で、常識はほとんど無視で映像重視。断言しますが、世界観はファイナルファンタジーXIIと大友克洋のほぼパクリでオリジナリティは皆無。引き込まれるのは前半1時間だけ、後の1時間半はダレダレで早よ終れって感じだった。「説教臭い」とキリヤ監督自身がコメントしてたけど、セリフは舞台じみてて、マクベスのようだった。主人公よりも悪役の唐沢寿明の方が、おいしい長台詞が多いせいでしょうか。どうせ、観に行く人いないだろうから、全部ネタバレ書くけどさ。(以下、ネタバレです) この物語は新造人間と人間との戦いのはずなのに、どんでん返しでは、実は新造細胞は完成してなかった。新造人間だと思っていたやつら(悪役とキャシャーン)は、実はただの人間(オリジナルヒューマン)だった。そして、普通の人間だと思っていたやつら(大亜細亜連邦共和国)の方が劣勢クローン人間!という説明になっていないオチ。じゃあ普通の人間はあんな腕力を持ってるんかい。なんでキャシャーンが突っ込んだだけで1トン近くありそうなロボットが吹っ飛ぶんや!あんなでかいロボットをキャシャーンがジャイアントスイングできるんだ!って話になる。百歩譲ってそれが強化スーツのおかげだとしても、新造人間は筋肉の増加が著しいから皮膚がついていけないので(この辺もよく解らん)外部からの保護?(この辺もよく解らん)のための強化スーツじゃなかったんかいなー。セリフで言っていましたが。ラストはエヴァンゲリオンの劇場版と、ほぼ同じ。人間は肉体という殻を放棄した精神世界でのみ、共存を図れるという、既に語り尽くされた実にありきたりなラストでした。このドシロウト監督め!離婚しろ宇多田ヒカル!(笑)正直、原作のままで良かった気がするなあ。変にいじりすぎてる。ロボット軍団のデザインなんて、原作の70年代のまんまなんだからあのまま行けばまだ面白かったかも。原作アニメでは最後、彗星が流れてロボット軍団は全滅するんですが。 まぁ、この春見たSF映画では、APPLESEED>>イノセンス>>>>キャシャーンって感じです。最後に流れる宇多田ヒカルの曲も5分で作ったようなショボい出来だったんで、お勧めしません。 あと、観て泣くシーンはありません。見どころはフライングキッズのボーカルと第七管区と呼ばれる オリジナルヒューマンの住む隔離された区域にGLAYのHISASHIとTAKUROが出演していること、 劇中で椎名林檎の「茎(STEM)」英語版が流れる、唐沢寿明の妻役が鶴田真由くらいです。 やっぱり映画は脚本だな。と再認識した映画でした。映像が綺麗なのは認めるのですが、マトリックスも3作観るとあの凄すぎるアクションやCGでも新鮮味が薄れるように、観ているうちに飽きてくるのよどんな綺麗な映像も。何でもアリな分、ルールがちゃんと出来ていないと台無しになってしまう良い見本です。オレが最近、何でもアリ系のお話で成功していると思うのは「鋼の錬金術師」と「DEATH NOTE」の二つくらいでしょうか。どちらも少年漫画ですが、非常に良く出来ています。 「鋼の錬金術師」は手で触ったものが何でも武器になってしまう錬金術師(ありえねぇ)。「DEATH NOTE」はそのノートに名前を書かれた人は死んでしまうという(ありえねぇ)話ですが、どちらもストーリーテリングで大成功を収めています。もし未読ならば、キャシャーンなんて観なくて良いので漫画喫茶で読んでみてください。やっぱり、ジャンルは違えども、読者が求めているのは変わらない…。この二つの漫画を読むと、まだまだSFは死んでいないと再認識できます。実に良く出来ている! あとは、ビッグコミックオリジナルで連載中の浦沢直樹版「PLUTO」かな。幼いアトムが出てきたのはちょと驚きましたよ、はい。ご存知の通り、原作は手塚治虫です。正直、イノセンスより好きです。 http://www.face-movie.net/diary_2004_casshern.html 「CASSHERN」付き合いきれない http://movie.maeda-y.com/movie/00306.htm その出来からみれば、とても商業ラインにのるようなレベルではない。 本来こういう作品は世に出すべきではないのではないか。 誰かが途中で止める勇気を持つべきだ。 (「超映画批評」) http://www.excite.co.jp/News/entertainment/20040425150000/6354.html 紀里谷和明が監督した映画キャシャーンの気の毒な評価 (現代ネット) http://cinema.intercritique.com/comment.cgi?u=1079&mid=13155 前置きとして、この映画を面白かったとか感動したという人は読まないでください。 ありとあらゆる罵詈雑言を並べ立ててこの映画を貶してます。 感動した人には申し訳ありませんが、私はこの映画に怒ってます。 ですから自分の感情を正直に吐露しないわけにもいかないわけなのです。 しかも、丸の内ピカデリーで3000円出して指定席で見たんですよ!! 私だって少しは期待したんですよ!! それでコレですか??とまあ、その辺の私の心情もご理解ください。 http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/cinema/roadshow/20040423ub03.htm テーマは「なぜ人は戦うのか」。やや高尚ですが、心配はいりません。 登場人物がそのまませりふにして語ってくれます。 観客は、ゲームのように人工的で幻想的な映像が、 時に感傷的、時に刺激的な音楽に乗って流れるのを、 延々と見ていればいいのです。2時間21分。心も体もしびれます。 キャシャーンはすべての敵を倒した上で、「大事なのは許すこと」だと言いました。 今回はその教えに従ってみました。田中 誠 ◇今日の故アトキンスダイエット生活キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!!!!! ふみひこ
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