最初に開きかけた扉は苦労を重ねてようやくあくはずなのに、何かの偶然で開いてしまってさあ大変。眩しくて目が眩んだら何も見えません。気が付けばあたりは真っ暗闇。どこへいっても、扉が開かない!こっちでもねえ、あっちでもねえ!何回押しても開きません。開けてよ!叩いて泣き叫んでも開きません。みんなそれぞれ見付けてひらいてるのに! ただ、時間だけが過ぎていきました。 時間が過ぎていくと扉もドンドンなくなります。昔チャレンジした扉も今はてが届きません。 もう、このまま諦めたほうがいいかもしれない。 段々叩く力が弱くなります。諦め諦めきれず、叩いたその先に一つの小さな扉が有ったのです。 開いた扉のその先はどの扉ともつながっていました。そこは大きな大きな海辺だったのです。
思い続け早数年。艱難辛苦を乗り越えて、ようやく海辺にたどり着きました。
もう一回扉を開くのに、6年かかってしまいました。 今度は、まぐれじゃないです。
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