2006年08月10日(木) |
とどまることを、許してはくれないんだな。 |
「本当の事をいうと、俺は、夏樹が、夏樹が元に戻ってくれるなら、(あの頃に戻れるなら)何でもするって思ってた。」
「たとえ、どんなにつらくて、身を削るような修行でも、それで戻るなら、何でもやる。どんなことでもする。そう思っていたんだ。」
「心のどこかで、まだ、戻れることを期待していたんだ。」
(こんなのは、何かの間違いだって。誤解がとければ・・・)
「だけど、もう、だめなんだな。」 「戻れないんだな」
「どうして、どうしてだよ!!!!答えてくれよ!!!なっちゃん!!」
「なっちゃんが、元に戻ってくれるなら、何でもするよ!!!だから、もう、こんな事、やめてくれよ!!!!」
「あの日」
「あの時、ちはやが、剣候補生に選ばれたときから、僕は、決めたんだ。」
「ちはやが、契約を破棄し、候補を降りるなら、僕も考えるよ」
「それは・・・・」
「できないだろう。僕もできない。」 「ちはやが、柱になるなら、僕は、君を殺す!!!」
「はしら??何を・・・・何を言っているんだ・・・」
「そう、候補生なのに、ミコトから何も知らされていないんだな。」
「ふふふ、まあいい、僕は本気だよ。 本気で、君を殺す!!!」
「なっ・・・・・」
「そこまでに、してもらおうか。」
「さすがに、この土地じゃ、結界なんて意味ないようですね。」
「・・・・・・」
「しかし、候補生が気を失っているのに、自動(オート)ででてくるなんて、ずいぶんと甘やかしてるんじゃないですか。」
「ずっと、ずっと、待ってようやくめぐり合った、候補生なんだ。」 「もう時間がない、ちはやが最後の候補生だ、返してもらうぞ。」
「・・・・さすがに、ここでやりあうのは得策じゃないようですね。」 「・・今日のところは、これで引き下がりますよ。」 「だけど、僕は本気ですから。」
「本気で、ちはやを・・・・」
「・・・どうしても、ダメなのか」
「・・それを、貴方が言うんですか。貴方だって、見えていたんでしょ。こうなることがわかっていても、ちはやを選んだんでしょう。」
「僕は、認めませんよ、絶対にね。」
「・・それでは、またお会いしましょう。」
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