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2014年08月03日(日) |
8月3日のlesson de ラ・パレット |
猛暑の一日、本当の勉強を始めたばかりの小学5年生から昨年パリから帰国したピアニストまで、幅広い年代の生徒さんたちによるレッスンが行われました。 この日のテーマは、『ピアノの勉強のしかた』。 ピアノの勉強の基礎の基礎、そして、音楽を勉強する上で本当に大切なことを学ぶことができる時間となりました。
****************************************** 11:00〜 チェルニー30番 18、19 J.S.バッハ:インベンション 6 クーラウ:ソナチネ Op.20-3 第1楽章 イベール:「物語」より 小さな白いロバ
12:00〜 J.S.バッハ:平均律第1巻 第10番 e moll BWV855 ショパン:エチュード第10番 As-dur op.10-10 ベートーヴェン:ピアノソナタ第1番 f-moll Op.2-1 第4楽章
13:00〜 ショパン:エチュードOp.10-12、Op.10-4 バラード1番Op.23 ト短調
休憩 14:00〜14:40
14:40〜 J.S.バッハ:ゴールドベルク変奏曲
16:10〜 ハイドン:ピアノソナタ Hob.16-42 As-Dur シューマン:フモレスケ op.20 (抜粋) ショパン:マズルカ op.59 ******************************************
この日のレッスンで一番印象に残ったのは、先生がリズムについて何度もおっしゃっていた事です。
「一番最初にやるのはリズム。それに乗って歌う。一番最初に歌うと演歌になってしまう」
「一番最初にやるのは音を揃えること。これが結局はリズムを生む」
「音の種類を揃えてリズムに乗って弾くと歌になる」
「身体の中で感じたリズムに手を合わせる」
ハンスフォン・ビューローの言葉『まずリズムありき』なども引用されて、どれほどリズムが大切か…というお話をしてくださいました。
奇しくも、次回のピアノ導入指導研究会のテーマは『拍を感じて活きたリズム感を育てるレッスン』 研究会の方向性が間違っていないのだという確信を持つことができました。
もう一つ、印象に残ったのは、北川先生と同時にルイサダ先生の師匠でもあるマルセル・シャンピ先生の『音楽とともに幸せであれ』という言葉です。
これをおっしゃったのは、生徒さんが、心配の余りに自分で自分の演奏を壊してしまっているのを指摘された時でした。 こういう事は誰にでも良くあることなので、指導していてどう言ったらいいか悩むこともあり、大変良い言葉を教えていただいたと思いました。
最後に弾いてくださったのは、来月、リサイタルを控えている釜石出身のピアニスト、高橋碧伊さん。 それまでのどの生徒さんも熱心に勉強した演奏を聴かせてくれたのですが、高橋さんが弾き始めた途端、一つ一つの音の輝きがまるで違っていて、ずっと勉強を続けていくことの大きさを実感しました。 それでもまだ、考えなくてはならないことがある所に、音楽の勉強の果てしなさを感じ、素晴らしい演奏の奥にはどれだけの努力が秘められているのかと思わずにはいられませんでした。 と同時に、公開レッスンで北川先生が教えてくださることの先に待っているのが、素晴らしい音楽だということが確信でき、勉強していくことが楽しみにもなりました。
高橋さんのリサイタルは9月22日(月)。 こちら↓のページで詳細ご覧いただけます。 http://www.enpitu.ne.jp/usr7/bin/day?
id=77485&pg=20140802
次回の公開レッスンは10月5日。 お申込みをお待ちしています。
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