コハルビヨリ
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好きだよ、と言ってくれたあとだったけれど それでも当分彼女をつくらないと話していたお兄さん。
だから あんまり私の気持ちを伝えすぎても重たくなるんじゃないかと思って なるべく抑えて伝えていたけれど、 でもなんだか昨日は伝えたくなってしまった。 お兄さんを思う気持ちと、それについてのバックグラウンドを。
前の恋で犯した私の最大の罪について。 きっと普通なら、女の子からきいたら引くような話。
でもお兄さんは「うん、うん」と静かにきいてくれた。 そうか、ときいていてくれた。
自分がそのことについて人に話せたことで満足というか いっぱいいっぱいだったのか、その他の反応はあんまり覚えてない。
今日になって昨日の会話を思い出して やっぱり言わなきゃよかったと思っていた。
今日一日、昨日話して思い出したせいで その罪の中にうずくまってる気分になって落ちていた私。 そんな重い話しちゃったんだなあって。
でも今日お兄さんとチャットしてたら 「海外にお味噌汁つくりに来て(ハート)」とか 「(わたしも海外に)住めばいい(笑)」とか。
なんだか前向きな感じがして。 一緒に英語勉強しようよ、とか。
ひとしきりチャットで話した後電話が来た。
少し話した後 「なんだか声が体調悪そうだよ。大丈夫?」って。
今日一日落ちてたの、と話したらお兄さんも話し出した。
昨日の話について、というかそんな話をした私について 考えてくれたみたいだった。
「なんかうれしかった。話してくれたこと。 あの話がこの(曖昧な関係の)タイミングでできるってすごいと思う。 話さなくても済むことなのに。 それだけ思ってくれてるのかなって。向き合おうとしてるんだなって。 俺もちゃんとあなたのこと考えようって思った。」と。
「今日はいちにちあなたのこと考えてたよ。」とも。
そして、泣くに泣けない私に悲しくてすてきな曲を教えてくれた。
「そういうときは思う存分凹みましょう」って。
そういう気遣いをしてくれるあたり、大好きよ。
やっと少し、近づいた気がする。
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