コハルビヨリ
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私の誕生日になった瞬間も、おにいさんと電話していた。 主にお兄さんが海外に行く話と、それに伴う彼女の話。 また相談相手みたいになっていた私。あははは。
まあ、今年最初にオメデトウをいってくれたのは おにいさんということになってちょっとうれしかったけど。
なのだけど。
彼女からメールがきたらしく、それをきっかけに電話を切った。
そして朝がきて。 珍しく朝におにいさんからメールが。
「誕生日に失礼。
結局、昨日の電話で彼女とお別れすることになった。」
なああああ…。 ほんとに朝からなんなんだ…。私の誕生日に…。
彼女がいなくなって嬉しい!チャンス!って感じでもない。 たぶん彼女の話を聞いていて、なんとなく 知り合いみたいな気分になってしまったし 彼女の気持ちは少しだけ想像できたから。 変なんだけど、ひとごとみたいに ひとつの恋が終わったことがちょっと残念、と思った。
おにいさんは凹んでいるでもない様子だったのに。 ちょっとすっきりしたんだろうな。
そして彼女と別れたからといって 私と付き合うわけではないんだろうな。
おにいさんが私のことをどう思ってるかは いまだによくわからない。
もし好きになってくれていても、 「海外から帰ってくるまで待っててくれ」なんて いわないだろう。
そして、そういってくれなければ 迷惑なのかなあと思って遠慮する私もいるんだろう。
波乱の26歳、スタートしました。
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