コハルビヨリ
もくじ|まえ|つぎ
初恋の人からメールがきた。
たまたま何かの研究で山形にきているらしい。 山形市からは遠いみたいだけど。 そういえばだいぶ前、彼のところに遊びに行ってた時に 『10月くらいにいくかも』ってメールが来たんだった。
成人式のときに会ったけど、なんか不思議ちゃん?
山形駅には新幹線乗りに来るだけみたいだけど 時間ありそうだったらごはんでも誘ってみようかな。 たぶん会えないとは思うけれど。 言ってみるくらいいいかな。
そうそう会えるもんじゃないだろうから。
初恋って…今思うと恥ずかしい…。 甘酸っぱいなんてことなかったような…。
結局、誰かからの連絡を待ってる。
(願ったわけではなかったけど、)彼から解放されたと思ったのに。
毎日一緒にいたいといわれたらきっと窮屈だと思う。
でも一人は寂しい。 わがままなのはわかってるんですけどね。
私が待ってるのは誰? どうしてほしい? どうしたい?
私を必要としてくれる人、いるのかな。 ほんとに信じられる人なんて、いるのかな。
裏切って、裏切られて。 一瞬の体温に甘えたり、優しい言葉に舞い上がったり。 でも、楽な関係はなぜか心に影を落とす。
あなたじゃない。 私が待っているのは、たぶんあなたじゃない誰か。 そう思いながら腕に絡まる。
強くなったら、こんなことしなくていいのかな。
私はなんで求められてる?
『信じられそうな誰か』を待つ。 『私』を必要としてくれる誰かを。
|