コハルビヨリ
もくじ|まえ|つぎ
| 2004年02月07日(土) |
*きみとわたしの時間 その10* |
しばらくはそんなもやもやしたまま、 彼の行動を全部疑いながらすごした。
また「帰ってて」と言われた次の日の朝、 彼の部屋に戻ると彼はまだ寝ていた。
女の子と一緒にいたんだろうか。 この部屋で。 わたしが住んでる、この部屋で。
彼の携帯を見る。 君は誰とつきあってるの? わたしはなんなの?
そこにはバイト先の女の子とのメールがあった。
この間わたしと友達カップルと一緒に獅子座流星群を 見に行った日のメール。
『獅子座流星群、○○○(その子の名前)と一緒にみたかったなー』
「そういうロマンチックなやつあんまり好きじゃないんだよね」 その日友達から見に行こうと誘われたときの彼の言葉だ。 見に行ってからも彼はほとんど星なんか見なくって、 ちゃんとカップルらしく星を眺めては歓声をあげる 友達たちを見てはばかにしてた。
それなのに。 あんなにつまらなそうにしてたのに。
なにかきれた。
彼が目を覚まして、寝ぼけた声でわたしの名前を呼んだ。
耐えられない。
「もうここにはこないから。」
そう言うのが精一杯だった。
なにか言いかけた彼を残して、部屋を出た。
つづく
|