コハルビヨリ
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「コハルってさ、香水嫌いだったっけ?」
好きなのは好きー♪ きついのは好きくないけど。
彼がこういう聞き方をするときは、 だいたい肯定的な答えを欲しがっているのだ。
わたしは男の人がつけてるのよりも 女の人のきつい香水のほうが気になる。酔う。
そんなわけで彼が香水を買ったらしい。 ひとりでお散歩がてら100円の灰皿と香水を購入したそうだ。
香水好きじゃないって言ってたじゃん? (彼女だった人たちの中にもつけてる人はいなかったらしい。)
「お前と一緒で、好きなにおいはいいんだよ。」
そうなんだー。 なんかさ、香りって思い出にも付くから あとでその香りに出会うと切なくなったりするんだよね。 君のタバコのとかもそうだけど。
「お前にも買ってやろうかー。」
でも残らないしね…?(欲しいけどね。) 私もひとつだけ持ってるよ。
「そうかー。 俺あれがいいな、せっけんの香り。」
あー。初心者向けな感じでいいね(わたしでも安全だわ)。 かわいい瓶のやつあるよね。
「じゃあそれで☆」
彼の新しい香りがどんななのか知りたかったけど、 彼に向かって『嗅ぎたい』というのも表現上 なんとなく恥ずかしいので、そんな気持ちも抑えてバイバ〜ィ。
またひとつ思い出に香りが付くことになるのかもしれない。
あらためて古風だと思った。なんとなく。せっけんて。 実際にせっけんの香りがする人は滅多にいない。
せっけんの香りとか言われると思わなかった(笑)。 男の人は憧れるものなんでしょうか。せっけんの香り。 そういうのが好きだったね、そういえば。 正統派っていうか清純派っていうか。
君が飽きずに香水つけ続けるなら私も探してみようかな。 (すぐやめそうなんだもん。)
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