コハルビヨリ
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2003年04月12日(土) やだ

帰っちゃった。しょぼん。

彼と離れる日はいつも朝からうまく笑えない。
最後は笑って離れたいのに。

駅まで見送りに行って、別れ際、彼に何度も
「じゃあね」を言わせてしまった。

「じゃあね」

……。

「バイバイって言ってよ」

やだ。

「じゃあね」

やだ。

だってやだもん。離れたくない。さみしい。側にいて。
でもあんな困った顔されちゃったら。

バイバイ。

なんとか手を離して彼は改札へ。
何度も振り返って手を振ってくれた。

電車の席を取って、ホームから電話してくれた。
『浮気すんなよ。はやく卒業してこっち来い。』

さっきまで隣にいた声はまたしばらく電話からしか聞こえない。

バイバイ。
またね。



君の小さな嘘は私を想ってのことなのだろうか。

隠すのは都合が悪いからじゃないの?

すべてを知りたいと思うのはわがまま?
知らないほうがいいことなんてしなきゃいいのに。

ほんとに君を信じていたらこんなこと思わないのかな。

一度押し込めてしまえば、君に言わなければ良かった。
知らないふりしちゃえば良かった。

不安なのはきっと君も同じなのに。


コハル |メール ひとりごと。

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