まったりぐったり日記 メモ 夏古
2007年11月07日(水)  大志を抱いた少年へ。

先月、弟はIT系の専門学校へ推薦入学が決まりました。
私も両親も、何事もなく無事に弟の受験が終わり、胸をなでおろしました。
合格決定以前も、推薦ということで、受験って何?って感じで毎日毎日パソコンに明け暮れるだらだらと日々を過ごしていましたが、受験終了と共に拍車がかかった状況でした。

しかしそんな中、本日、実家に事件が起きたようです。
私は、先週末に実家へ帰省してから、だるだるな気分が続いているので、毎日のようにしている母との電話もやめてました。
そうしたらさっき母からすごいメールが届きました。

『ビックリニュース!
ヨウ(※弟・仮名)が専門学校行くの辞めるって。
明日学校にも言うよ。』

なんですと?
その後母とメール・電話をしたところによると。

・昨日から、『もう遅い…』と言って泣き出したりと様子が変で、母が問うても答えない。
・それから一日経った今日、母がもう一度聞き出すと、『実は専門へ行くのを辞めて、薬学部に進みたい』と白状した。
・父が以前から言っていた「大学にやる金がない」「大学よりは専門へ」という言葉を真に受けて、専門受験の決断をした。
・今夜、父になかなか言い出せない弟を母が引っ張り、気持ちを吐露させると、父もあっさり「そうか」と納得し、「俺がああだこうだと言ったからな」と反省したという。
・その後、弟は、ふすま一枚隔てただけの部屋へこもり、泣いている。

と、これがつい2・3時間前の、実家の様子だったようです。
結局、「なぜ薬学部へ進みたいのか」は両親には伝えていないらしく、謎のままです。
明日、高校の方に推薦合格の辞意を伝えるそう。
最近の様子をおそらくは来年一年間予備校に通って、それから出来たら進学…だと思います。

弟はもともと大学進学コースにいたのに、「専門にする」と言い出していたにはいたんですが、勉強嫌いでパソコン好きの弟なので、「それでいいのでは」と家族会議で満場一致していました。
でもまさか、そんな深くて浅い理由があったとは。

確かにうちはどちらかといえばお金はないです。
持ち家はないし、両親共働きのうえで、私は奨学金もらってるし。
子ども二人を大学にいかせるのは、正直言って、我が家の経済事情では厳しいだろうけれど、だからって、絶対に絶対に可能性が0で、無理なわけでもないんです。
父があちこちからローンすればいいんです。
弟が奨学金もらえばいいんです。
両親が働いて、私も弟もバイトすればいいんです。

ばかだなあ。
お金のことなんかを、気にしなくていいんだよ。
自分のやりたいこと諦めてどうするんだよ。
お前は、私やお母さんや親父にとって、たかだか18歳の、まだまだ頼りなくて可愛い我が家で一番年下の子どもなんだよ。
そんなことで後悔とか、悲しい気持ちとか、持ってほしくない。

頑張れよ。
明日から、先生から厳しいことも言われるかもしれないけど、来春から行きたくもない学校で勉強を続けるよりいい。
お姉ちゃんは応援するよ。
やりたいことをやろうと思って、何かが悲しくて泣くなら、最後までやり抜いて、私たちに胸を張って見せればいいじゃない。

まだまだ始まったばかりだから、これから、頑張って見せて。
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