ぱらやんの撃痛リーマン日記...ぱらやん

 

 

【天に向かって】 - 2009年06月13日(土)

唾でも吐くか。






<イマカラナイテモイイデスカ>



こんばんは。管理人のぱらやんです。

お久しぶりという事になるのでしょうか?



自分が出てくる時は大抵良くない事が起こっている、すなわち

「脳内キャラでネタにするほど余裕がない」状態である、と皆様も

察しておられると思います。






申し訳ありませんが、本日もそういう話です。

それでも見て下さるのであれば、どうぞよろしくお願いいたします。









本日は愛犬マイヤ嬢の避妊手術を実施する予定でした。

朝一番で動物病院にマイヤ嬢を預け、自分は自転車整備の為にショップの

方に出向いていました。



その最中、鳴らないはずの電話が鳴ってしまいまして。



丁度そのときは電話に気づかず(試乗中で電話機が鞄の中)留守電を

後から聞いた形になったのですが。

かかってきたのは勿論、動物病院から。

緊急連絡以外はかけてきません。2年前の嫌な記憶が蘇ってきて、思わず

目眩がおきましたが。



内容は端的でした。

「手術前に実施した血液検査の結果に異常が見られます。手術は延期された

方が良いです。お迎えに来られる場合は診療時間内にお願いします。」



嫌な記憶がフラッシュバックのように襲いかかってきて、いてもたっても

いられなくなりました。

急いで身支度を調えて、と思っているのに何一つまともにこなせない。

慌てるばかりで、おろおろしているのが自分でも分かる。

動物病院に着いて、そこで始めて午後の診療時間までまだ時間がある事に

気づくくらいに。



とりあえずインターホンで人を呼び出してみるが、先生は不在。

午後の診療開始まで40分ほど。

話しぶりでは今生命の危機に瀕しているわけではないという事だけは

分かった。というより、留守電の段階で「今すぐ来て下さい」と言ってない

わけなのだから、そうなのでしょうが。

でも、その判断もできないほど、事象に翻弄されまくっていたわけで。



出直すだけの時間的余裕は充分あったのだけれど、その場に座って待つ。



ただひたすら、待つ。

薄曇りの日差しがじりじりと気温を上げる中、ただただ。

ふと、自然に体育座りのまま突っ伏した姿勢になっている事に気づく。

ああ、絶望的な心境に陥った時の人の行動なんて似たような物なのだな、と

思える程度の落ち着きを、その40分間の中で得た事にホッとする。



心配しすぎの杞憂であって欲しい。

午後の診療が開始され、診察室へ通されるまでの間、ひたすらそれだけを

考える。そうやっていないと、過去の記憶に飲み込まれるから。






しかし、現実はそう甘くなく。






神様は、新しい試練を与えて下さりやがった。

「血液凝固作用の異常」

普段と変わらぬマイヤ嬢との対面と共に突きつけられた現実。

こんなに元気なのに。

実際、その数値以外に全く異常は認められない。

内臓、皮膚、骨格、全てが健康そのもの。



血液の凝固作用を示す複数の数値のみが測定範囲外という異常。

それと血小板の平均値を下回る少なさ。

簡単に言えば「先天的に血液が固まりにくい体質」という事。

これでは出血を伴う避妊手術などは施術が難しいとのこと。




人間で例えるなら血友病に近いが犬の場合は雄しか発症しないため、

その可能性は低いという。

いずれにせよ、経過を観察しつつ対処療法していくほか無い。

激しい運動も内出血の危険性をはらんでいる為、難しくなる。



狩猟犬の血を引くマイヤにとって、それがどれだけの足枷になるのか。

だが、今は他の臓器が健康でも、何がきっかけでバランスを崩すか。

その悲劇は、肺の捻転から命を失った甲斐姫の時に嫌と言うほど思い知ら

されている。二度と味わいたくない悲劇。天国から地獄への転落。

それを上回る危うさを、マイヤはその身体に刻み込まれていた。






なんなのだ?






自分は、生きる為に血液の凝固作用を押さえる薬を投与している。

その愛犬は、生まれながらにして血液の凝固作用が足らずに、命の危険を

晒している。なんの皮肉か?馬鹿にしているのか?



これが運命とでもいうのか?我ら主従の出会いは?

神の皮肉とは何と情け容赦のないブラックさに充ち満ちている事か。

苛めるなら自分だけにして欲しい。自分の周りには何もしないで欲しい。






泣いた。またしても。

悲しいわけでもなく、怒りに震えるわけでもなく。

いつもと変わらぬ、間抜けな笑顔を見せるマイヤを見ていると、自然に。

我慢していても仕方ないし。部屋で思い切り泣いた。

マイヤを抱きしめて思い切り。






<イマカラナイテモイイデスカ?/>






もう、泣くのは終わり。

泣こうが喚こうが、現実は変わらないし、時は刻一刻と過ぎていくし。



生きてやろうじゃないか。

飼い主も、その犬も。ハンデ抱えながら全力で生きてやろうじゃないか。

面白い。やってやんよ。(また泣くかもしれないけど。)

天国に行ったら、神の面前で二人揃って顎をしゃくって「どーよ?」って

言ってやるくらいに生きてやる。覚えてろ。


...




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