徒然なるままに…
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2004年09月18日(土) 「モノ」である言葉。「コト」である言葉。

もっと早く出合いたかったな、という本がある。

加藤典洋『言語表現法講義』

言葉をどう書くか、という本ではない。
言葉を書く経験を深く受け取る方法について、語ろうとしている。

感激するような本ではないが、あぁ、良いな、と静かに思える本。
もっと昔にこの本を読んでいたら、「書く」ことに対する姿勢が今とは違っていたかもしれない。



  言葉をもとにして行うことが何であるかがはっきりしている時、言葉はモノである。
  しかし、何を行うかが不鮮明な時、書くことで何をしているか、というコトの段階に戻される。



この部分(原文とは少し変えた)を読んだだけでも、この本を読む価値はあったと思う。


この本を紹介してくれた人は、学生の時にこんな授業を受けたかった、と言っていた。
そういう大切な本を紹介してくれる人の存在は、とても貴重だ。


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