徒然なるままに…
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2004年06月26日(土) 哲学的なキブン。

妙な気分。
みょうなきぶん。
ミョーなキブン。


私は『私』という役割を演じているだけであって
あなたは『あなた』という役割を演じているだけ。
場所、時間が変われば、演じる役割も変わる。
その役割をすべて取ってしまったら、どうなる?

『自分』という存在がどのようなものであるのかを
常に他者との相互関係から得、そして一応の安心を得る。
だから、もし自分の役割を知っている他者がいない状態に
なったら、(例えば、言葉も通じない、知らない土地に
何の情報もなく放り込まれた時とか)
それこそ、まさにアイデンティティの危機。
今まで他者との関係の中で確認していた自己というものを
確立することができなくなるから。


自分の名前ですら、実体を指してはいない。
名前が指しているのは概念であって、直接には実体を指していない。
私の事を知っている人が私の名前を聞けば、私のイメージが
思い浮かび、間接的に実体の『私』を指すことになる。
でも、私の事を知らない人が私の名前を聞いても
実体の『私』を指すことはない。
(客観的に見れば、指していることになるかもしれないけど
その人の思考の中では、指していない)


『あなたは誰?』と聞かれたら、どう答えればいいのか。
自分の名前を言っても、それは私を直接説明するものではない。
役割を言ったとしても同じこと。
『私は私』と答えれば、トートロジーになってしまう。
ナンセンスではないけれど、無意味。

自分が何者かを説明する手段が思いつかない。
私は、ほぼ間違いなく存在しているのに。


こんなことを考えるのは馬鹿げていると思われるかもしれない。
どれだけ考えたとしても、答えが出る(ある)という保証はないし。
でも、私にとって『考える』という事はとても大切なこと。
深く考えることをしなくなったら、終わり。
自分が生きているのか、死んでいるのかさえ区別できなくなりそうで。


******************


昨日、久しぶりにK君に会いました。
なぜか抱きつきたい衝動に駆られました。
触れて、存在をしっかりと確かめたかったのかもしれない。
最近、触れる事が全然なかったから。
(前は恋人同士でもないのにしょっちゅうくっついてた。
一緒に寝ても何ともないくらい不思議な仲)

あぁ、懐かしい。
またあの頃みたいに飲みたいな。


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