徒然なるままに…
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2004年01月17日(土) あの頃、私は。

阪神大震災から9年。
つい最近の事のように思えます。

9年前、私は学生でした。
実家(兵庫県)に住んでいました。
本当に怖かったですよ。
自分ではどうする事もできないという恐怖。

あの頃、父は神戸市役所で働いていたのですが、震災の後
車で神戸に行って、何日も帰ってこない日がありました。
心配で心配でたまりませんでした。
そんな危ないところなんかに行かないでずっと家にいてほしい
なんて勝手な事を思っていました。
今になって不思議に思うのは、父はどうやって車で神戸まで
行ったんだろう、と。
高速道路は倒れていたし、普通の道路だって瓦礫で通れる状況ではなかったと思うのですが。
その時の事を詳しく聞いてみたいのですが、なんだか聞きづらい。
心の中にそっとしまっておきたい、という気持ちが
どこかにあるのです。
辛い記憶には触れたくない、という気持ちが。


良くも悪くも、私は震災で何か変わったと思います。
当たり前です。
あんな悲しい事があって何も変わらない方がおかしい。

あの頃の心の痛みはまだ癒されてもいないし、忘れてもいない。
これからも、忘れないから。


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