徒然なるままに…
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2003年08月27日(水) |
『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 』 |
◆この日記は2003年9月28日に書きました。◆
村上春樹の『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 』 を読みました。 実家に帰っている時に図書館で借りたのですが ここの図書館、結構村上春樹の本が揃ってました。 でも、ずっと読みたいと思っていた『海辺のカフカ』は ずっと貸し出し中で結局借りられませんでした。
それでは、書評を。
あらすじについては書きません。 というか、1ヶ月以上前に読んだ本なので、よく覚えてません… 実際に読んでもらうのが一番かなぁ、と思うのですが。
この本を読んでいる間、本当に心地よかったです。 癒されると言ってもいいくらい。 村上春樹の小説には、私が求めているものが詰まっています。 彼の書く文章に身を任せる時、一番心が安らぐ。
最後に、『僕』の影だけが『世界の終り』から脱出して 『ハードボイルド・ワンダーランド』に(たぶん)戻る のですが、影っていうのは肉体なんでしょうね。 『世界の終り』に残った『僕』は精神。 だから、『ハードボイルド・ワンダーランドに』における 影の存在というのは、冷凍保存された『僕』(『私』)の肉体。 その肉体に宿る精神の中で、時は引き伸ばされ、永遠になる。 それが『世界の終り』。
村上さん自身がおっしゃっていた事なのですが この本の続編を書くつもりがある、との事です。 自分で色々と想像するのも楽しいですが、やっぱり 村上さんの続編を読んでみたいのです。
読むまでは、死ねません。
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