みやにっき
詩人を名乗ることにした。

2004年10月29日(金) リトル・リトル

ついに,職場の人間の見ている前で泣いてしまった。
まいったまいった。
あとから面倒くさいので,コンタクトレンズがずれたふりをした。

市の小中学校の音楽祭でしたよ。
今年は,僕の学年の子たちは入学以来初めて,ステージ上にずっといた。
(去年まで,演奏開始と同時にステージから飛び降りてたの)
しかも,我慢してそこに縛り付けられているのではなく,
それぞれの楽しみ方ができたようです。
生きているのは楽しいんだよって,伝えたい。
我慢ばかりじゃない,怖いことばかりじゃない,楽しいんだよって。
(とか言うと「興味のないもの,嫌いなものを強要するわけ?」と言われたり)
(生活経験の拡大及び感覚過敏の緩和に対してどう考えているのか)

でも,感動して泣いたわけではなかったです。
うれしくて泣きそうにはなったけど。
泣いたのは,他の小中学校の演奏を聞いていた時でした。
歌がとても好きで,上手で,うっとりするようなボーイソプラノだった。
よくこうして,いろんな発表会を見に行ったなあ。
客席の誰もが自分の子供しか見ていなくてよその子はそんなに見ていないけど,
自分の家の子供が舞台にいることって,くすぐったくて晴れがましくて。
そんな感覚を,頭とは別の場所で思いだしたり。
自分の学校の子たちには,もうだいぶ慣れたのだけれど。
かなしいとか,つらいとか,苦しいとかいう言葉はなんだかちがうくて。
正体なく,からだがぼろぼろとくずれるような感じがしました。
小学生の低学年の頃のあの子,高学年の頃のあの子,中学生の頃のあの子。
「ああ,まずいなあ」とは,市民会館で他校の児童生徒がいっぱいいるのを見た時点で感じてはいたのだけど。
彼が歌っていたのと同じ曲が始まると,はいてしまいそうだった。
自分は,じぶんのこどもをなくしたのだなあ,と、思い出す。
(自分が親であるという意味ではない)
仕事中なので必死に涙をこらえたけど,少しだけこぼれました。
でもあとから面倒なので,おどけて,コンタクトがずれたふりをした。
「せんせい,いたいの?」となでてくれた子をなでておいた。
(そのあと調子に乗って蹴ってきたのでどつき返しておいた)

泣いている暇もなければ,立ち直す暇もなく,そもそも立ち止まりもしないけど。
でも仕事を続けることは自分で選んだので,それなりに頑張ってますよ。
こんな僕でも周囲でいちばん役に立つんだもん,頑張るもんさー。
毎日,他人様のお子様を手塩にかけて大切に育てておりますです。

今日は外に出て研修会があったので珍しく化粧をして。
普段は,子供が舐めるので化粧しないの。
自分が粉っぽいくて変な感じ。
自閉症及び情緒障害に関する研究討議会に参加,結構有意義な時間だった。
自分のしゃべっているのが何か役に経ったかはわからないが,いっしょけんめしゃべってみた。
文章に書くのは得意だが,人前でしゃべる時は,言うこと丁寧に整理してからでないと
うんとしどろもどろになる…恥ずかしい…。よよよよー。

偶然,自分が以前に担任した子の現在の担任と会う。
なんとかかんとか,元気にしているらしい。
とても,嬉しい。



人が「嫌いなんだよね」て聞くのはなんだか,いやだな。
僕も嫌いな対象についてだとそんなに気にならないけど(苦笑
自分が特になんとも思っていない相手だったり好意もってたりすると,ねえ。
でもしょっちゅう,おいら,「嫌い」とか「苦手」とか「許せない」て言う。
できるだけ根拠は述べるようにしているし「自分は」という言い方をするのだけど,
簡単に踏み込んでしまうし踏み込まれてしまって,むつかしいね。
反省,反省。
それぞれの立ち位置からの発言なんだって,いつも,言い聞かせて。


 <なんだっけ?  まとめて  そんでどう?>


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