そーかぁ。 気がつけば今年ももうあと二十日あまりで。 カレンダーを見上げると、 なんだかもぅ、早いなぁなんて。思う。
いよいよ年の瀬も差し迫る、 淋しい感じこの上ない重たい空に、 痛いほど冬を思わせる冷たい風、 鈍く白く光る雲の隙間、 この空気を感じてはもう年末であるなぁと しみじみするのです。
明日はゴミの日。 薬局から数百メートル先には海があるので、 風の強い日はゴミ出しに外に出ると、 地球がうごめくような海鳴りが聞こえるのです。 その音と相俟って遠くに、吹き上げられたゴミのように からすさんたちが風に揉まれているのです。
指月山に無数のからすが帰る。 細枝のねぐらか、その向こうには 海鳴りが響く。 冬の嵐のようだ。 やがて全てを飲み込むような闇が 空を覆いにやってきた。
峠道を登り始めると、 みぞれが降り出してきた。 いよいよ、いよいよ。 冬だなぁ。師走だなぁ。 まだ踏み出したばかりの坂道は 雪の冷たさに、時間の長さに、 耐えるだけの距離はある。 信じて耐えるのです。
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