どんなに思い悩んでもどんなに悦びに満ちても多くの中のひとつに過ぎないこの身体それでもそのひとつが全てでどうしようもないくらい全てでどこにも逃げようがないほど全てで視界などあってないようなものこの頬を撫でる気持ち取るに足りない、しがないこの身を生かす海沿いの夜道は水平線の向こうに漁火が燃えている宇宙の果てから届く光のように闇の中に散乱してぼんやりと流れてくる光