『偏愛的猫生活』☆muux

◇登場人(猫)物◇=01年6月頃生の純日本猫♀、竹藪に捨てられていた。
ザジ=02年11月頃生 03年1月21日から同居。Mixアヘ〜猫♂9.2kg
ATU/ダンナ=絵描きになりたかった地質調査技師。ウドンは柔らか目。四国・松山出身
わたし=実は雑踏が大好き。道玄坂の奥がふる里 →<about me>

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ザジ語 2006年01月20日(金)


ザジは普通の大きさの赤ちゃんで我が家に来た。
他と違うと言えば、少し掌が大きいなと思うくらいで、
まさかこんなに大きな猫になるなんて思っても見なかった。

今、体長は尻尾の付け根までで50センチ以上ある。
もし猫飼ってたら測ってみて欲しい。
たぶん普通は40センチくらいのものだと思う。
でもまあ、雄猫でもあるからと、あまり気にしていなかった。
性格は、おっとりしていて優しくてよく話しかけてくる可愛い子猫で
「さすが飼い猫出身は育ちがいいね」といって感心したものだった。
癒し系のザジに、なんでそんなにホッとしたかと言えば、
拾った時点でも野良猫だったか飼い猫だったか判別付かなかったのだけど、
なにしろ麦ときたら気の荒さと人間不信は相当なものだったから。
本当にちっちゃかったのに、何でもかんでも戦闘的態度を見せるバイオレンスキャットで、
こちらも相当参ってて『アサシン』と呼んでいたくらいだった。

そんな育ちのいい(?)ザジだったけど、
来たやいなや何か突き動かされているような驚異的な食欲を見せていた。
あまりに食欲が有りすぎてしまってエサを忘れて帰宅が遅くなった時、
なんとドライフラワーまで食べてしまっていた。
なんで判ったかというと!お尻から小さな枝が出ていたからだった。
まだセンセイの診察時間だったので慌てて連れて行った。
センセイは「ハッハッハ、時々あるんですよ」と言いながら、
さらっと小枝を抜いてくださった。
犬好きな獣医師は実に大らかでありました。
そんなこんなの出来事が幾つかありながら、
ザジはとうとう10キロにならんとする9キロ超にまで成長してしまった。

猫って人間みたいに、一人一人(一匹一匹)の性格がそれぞれに違うんだけど、
我が家の二匹もまるで違っている。
性格はもちろん正反対で、猫柄も大分違うものがある。
でも、何より言葉の次元みたいなところが随分と違っているのだ。

たとえば、寒いから暖かくしてくれと要求している時、
麦だと、猫として猫語で「寒いよ〜なんとかしてよー」と甘え声で鳴いて猫っぽく要求する。
猫の身体の内側から『麦』という人(猫)格が発する猫語のメッセージ。

で、ザジだと、どうも人間語を話しているつもりな感じに見える事が多い。
ちゃんと正面に座って、まともに顔を見ながら「ニャ〜ニャ、んぐニャ〜オ〜オ」と
如何にも通じているかのように大きな声で話しかけてくる。
このコが人間語を喋らないは解剖学的に猫の口をしているからだけで、
人間の口を持ったら、きっと人間語を話し始めるんじゃないかと思えるほどだ。
身体が大きくなると脳も大きくなるから、ものを理解する時に、
より人間ぽく考えることができるようになるのかな?と思ったりする。

これで面白いのが、ザジが『お礼』や『文句』を言う時。
以前、綿の敷物を敷いていたけど、あんまりザジがンンチした後のお尻を拭くので、
もう洗うのも面倒になって、二つ折りに折るとザジが寝る大きさになるように切ってしまった。
麦は全然そういう事しなくて、とても清潔に身仕舞いしている。
雄ってホントに…ったく。。。だ!

その敷物をストーブの前に置いてやったら、
ザジはえらく気に入って、いつもへばりついて寝ていた。
ある晴れた日、それにもンンチ跡がいっぱい付いてきたので、
たまには洗おうと敷物を取って洗濯機に放り込んだ。

そしたら、なんと!ザジはガッと飛んできて、
敷物を敷いてあった場所をカリカリと爪でひっかいて
「うぉん!?…ニュ〜ぉーん!ンググぉ〜んおーーん、アオ〜」と猛抗議を始めた。
大きな瞳でこちらを見つめながら、床を撫でたり掻いたりしながら真っ直ぐに抗議している。
「なんで!?…僕が大事にしているのに!どこへ持って行ったのよ!返してよ!」
と言っているようだった。
ちょっと機嫌が悪くなるとかじゃなくて、こんな猫の抗議は見たことなかったので驚いた。
こうなると、言えば判るような気がしてきたので
「だいじょうぶよ!今きれいに洗ってるから、じきに乾くから怒らないでね」と説明してみた。
ちゃんと話を聞いているようだった。
納得したような気がした。いや、ほんとに納得していた。

それから注意していると、
たまにこのザジ語で何やら語っていることがあるというのがわかってきた。
冬になってからザジが気に入っているのが、ベランダの物置の中の空間での日向ぼっこ。
風が強くてなかなか物置の鉄板が暖まらない日に、ザジが物置の中に入ったまま座りもせずに、
冷たいんだけどどうしようかな〜?と困った顔していたので、
綿の敷物とバスタオルを持って棚板に敷き込んでやった。
その時、敷き込んでいるすぐそばにザジはいたんだけど、そのまま敷物に乗りながら
今度はゴロゴロ喉を鳴らして喜びを最大に表し始めた、そして
「ほにゃ…はにゃ!!(これはこれは!!)ふにー(いいんっすか?)
 はぃ〜にゅう(ありがたいことで)…」と語り始めたのです!!

なんか、こう、、麦だとまぎれもない猫、と話している感じなんだけど、
ザジは、なんか、、違う国の人とか、幼児とか、、と会話をしているような
不思議な感じがするのです。



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猫への虐待、許しませんよ!


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