もう一つの機嫌が悪かった原因は、入っているプロバイダのこと。 何年も前に一度インターネットに繋いでから、何があったのかは知らないけど、もうずっと繋げることなく過ごしてきた頑固者の友人が、急に「何処かいいプロバイダないかな?」と訊いてきた。 わたしは、この4年程、かなり人気はあるものの案外地味なプロバイダが気に入って加入している。 周りを見渡すと、そこを使っている人が多いのに気が付いたりしていた。 みんな、そこそこネット経験の長い人やそう若くない人が多い。 コンテンツも派手なものはあまり無く、素っ気ないくらい。 そういうプロバイダだとばかり思って、そこが気に入っていた。 そこを紹介しようと、最近改装になったウェブサイトを隈無く探すのだけど紹介するのにはどういう手続きをしたら良いかという項目が何処にもない。 どこかにあるかな?と画面をあっちだこっちだと見ていると、案外時間がかかってしまう。 結構はまりながらやっていると、だんだんと苛立ってくる。 仕方ないので問い合わせようと思うのだけど、 電話を掛けるのは通じないと何度も掛け直さなければならなくて、 とても手間とエネルギーが必要なので、メールを書くことにした。 内容は、自分の家がyahooしかADSLに入れない地域なのでメールアドレスが違っていますが会員です。と先に書いて、これこれの住所に案内書を送って欲しい、等というもので後で読んでもまあ簡潔に分かり易く書けたなというような感じで、それほど分かり難い表現だったとはおもえないものだった、と思う。 しかし、来た返事はADSLについての返事だった。 もっと悪いことにサイトをさんざん探しても見つけられなかったと書いている顧客に対して、既知のサイトのリンクを羅列してくる。 無いからメールをしたと言っているのだ。 それなのに見方が悪いと言わんばかりではないか! 羅列してあるリンクの数は相当なものだった。 どう考えても文を読む力がないか、ろくに読んでいないかのどちらか。 そして文章を入力する手間さえも惜しもうとしているのか?と思えてくる。 紹介する向こうのことも考えたら、非常に不愉快になってしまって自信がなくなってしまった。 つい、もう少しものの言い方はないのか?と抗議のメールを出した。 返事はすぐに来て、確かに文面は平謝り。でも、心は感じなかった。 おまけに相変わらずADSLについての案内しか書いていない。 いくら謝っていても真意が伝わっていないと、こちらが逆にクレーマーのようになってしまう。これでは何も言えない。 それとも、だんだんと誰も何も言わない世の中になっているのか? メールというのは不思議なもので、心が入っているかいないかというのが何故かハッキリと見えてしまう。 わたしは今までたくさんのサポートのメールを出したり、返事をもらったりしてきた。 でも、これ程の得も言われぬ不愉快な感じは初めてだ。 実は以前にも、ちょっとした問い合わせをした時にフッと感じた違和感があって、その時は意識しないようにしていたのを思い出した。 そして、こういう何とも言えない理不尽な不愉快さというのは、最近若い人と接した時によく感じる独特のものだ。 とうとう、あれがこういう世界にまで忍び寄ってきたのかな?とイヤな情けない気分でいる。 穿った感じ方なのだけど「マニュアルの通りにちゃんと対応しているのに、何故いけないんだろう?イヤな人!」という心持ちが伝わってくるのだ。 わたしの考え過ぎなのだろうか? でも、この不愉快さはなんなのだ? ここは以前は年齢層も、他と比べてかなり高かったはずだ。 その、のんびりしていて風格のある雰囲気は安定と安心感のあるものだった。 しかし、ここ最近それが大分変わってきている。 なにかそういう雰囲気を感じる。 若くさえあれば感じがいいと思うのは、年寄りの幻想だ。 と言うことに気が付いていないのだ、ここは。 自分の肌の美しさに気付けなくて、 やにわに厚化粧始めた女の子みたいだ。 わたしは、もうここには戻らないことにした。 まあ、我が家一件くらいどうということではないだろうけれど もうたくさんだ!という人が最低一人居る。 ああ、ダンナも含めると二人。。 厳然たる事実である。
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