〜未来への遺産〜
by 星の白銀
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2006年08月22日(火) 寝れない日が続いて

寝れない日が続いて 疲れた僕は 午前3時に海へと出掛けた

どこの海に行こうかなぁ?

なんて考えることなく、車は既に目指すべき場所を知っていた

小さい頃、よく親父と釣りに行ってたからかな。海といえば、まずその場所が思い浮かぶらしい


海に着くと、缶コーヒーとタバコとケータイを持って海岸へと向かった

まずは、タバコを一服。そしてケータイを取り出し記念に写メを取ろうとしてみる

・・・が、何も映りゃしない。そりゃ、そうだ。辺りは一面真っ暗闇だ


海を眺めてみる。しかし、なぜだろう。海にいるのに海にいる実感がしない

波際に座り、そっと海水に触れてみる

うん。海水だ。でも、ただそれだけ。やっぱり、海にいるのに海にいる実感がしない

再びタバコを取り出し、火を点け、ゆっくり海岸を歩いてみる

しばらく歩いて、引き返し、ふと気付く。波が足跡を消していた

あぁ。海は今ここに自分がいたという事実さえ残してはくれないんだな

なんて考える



小さな岩に腰を掛けて、物思いにふけってみる

しばらくすると飽きたので、帰ることにした


帰り際、海と台地を分けるコンクリートの上に立って、箒星を熱唱してみる


歌い終わり、車に戻ろうとした時、散歩に来てたおっさんが歩いてくる姿に気付いた


あぁ・・・恥ずかしい。


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