〜未来への遺産〜
by 星の白銀
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何故あんなメールを 君に送ってしまったのだろう
もう諦めたはずなのに
君の傷を癒してあげることは 僕には出来ないから
薄暗い部屋の中で そっとケータイを開く
気が付けば画面から 君のメールアドレスが 明るい光を放っていた
いつもなら 押しずらい送信ボタン
今日は こんなにも簡単に押せてしまえた
ただ 甘えたかっただけ 励まして欲しかっただけ
誰でも良かったんだ
この辛い気持ちを 共有して欲しかった
それだけ
君の言う通りです 本当は僕は
弱虫なんです 寂しがり屋なんです
ゆっくりとケータイを閉じ そして死んだように
深い眠りに就く
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