消防団長 隠居日記
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そいつは、自転車でやってきた。 「デブ」と「いい体格」のまんなかくらい。緑のキャップ(たぶん農協の)。年の頃は20前くらいだろうか。 明らかに普通の人ではない。 知的な障害をお持ちなたたずまい。
はじめは、店のまえの通りの向かい側で、自転車に乗ったまま「おや?」っていう雰囲気でこちらを見ていた。なにか珍しいものでも見ているかのように。 それがジーーーーっと見つめるように変化。
その時、子供たちが外で遊んでいたので、そっちの方を見ているのかと思った。 これは、いきなり子供たちに危害を加えされそうな危険性も大きかったので、とりあえず子供たちを避難させる。 これで、どっかに行ってしまうかな?という考えは違って、今度は自転車を降りてすぐそこにある自動販売機でコーヒーなど買っている。
そしてコーヒーを飲みながら、またジーーーーとこちらを見ている。 私は威圧する意味も込めて、こちらも少しにらんでやるが目と目が合うだけで、なんてことない。というよりなんか向うが好意的な態度を示すような気さえしてくる。
こっちも仕事中だったので、あまりそっちばかり見てもいられない。 気がつくと、店の入り口の所に移動してるじゃあ〜りませんか! 空になったみたいなコーヒーの缶もって、こちらをジーーー。 不気味だあ・・・。
しばらくすると、そいつはまた自転車に乗って行ってしまった。 とおもったら、また帰ってきて来た方と反対の方角に消えていった。
一体、なにが面白かったんだろう?やつの頭の中、見てみたくないなあ・・・。
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