カンラン 覧|←過|未→ |
最後の山に初日からきちんと向かうことができる。 午後いち,市のY氏が下げてきた紙袋をさっと確認。 量的には問題なさそう。 体調のことを考えればできるだけ早い目に帰宅したかったのだけれど, 前々から都合を訊かれ出席することになっていた職場の飲み会に参加。 そんな具合で出かけた先でびっくりさせられることに。 これが実は私のお別れ会だった。 月末に向け忙しくなる仕事のことを考えた結果,一足も二足も早いけれど・・・ とかわいらしい花束をいただいた。 切り花があまり好きじゃない私のことを知ってくれてるDさんが作ってくれた花束。 「いかにも」な花は中央に少しだけこじんまりと束ねられただけで, まわりを彩るはぽんぽんと揺れる柔らかな触覚, こぼれんばかりにつやつやひかるつぶつぶの実たち, そして緑豊かな葉っぱ。 ありがとうございます。 大きな窓ごしに眺めた広島の街。 青から徐々に赤く,そしてちいさな灯りがちらちら点る夕景に。 川向こうにそびえ立つは,ひと昔前の高層アパート群。 久しぶりに口にしたお酒のせいか, もしくはいまだ完治せぬ風邪のせいか, ほんの少し,ほんの少しだけ, どこかすうすう流れ込む隙間っ風のようにさびしく感じる。 今まで乗っかってきた流れの延長に過ぎないのにね。 ふあふあした自分が自分の足でたどってる道なのにね。 春になって,もう少し暖かくなったら 眼下の川土手,芝の上を歩きにこよう。 好きな人を誘って。 そうして笑おう。
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