カンラン
←過未→


2003年01月21日(火) 突然は必然の友





大阪からお客さんがやって来た。

話にはたくさん聞いていたけれど,実際に私は会ったことのない人たち。

出勤前の仕度をしていたら召集のメールが入ったのでとりあえず,

「今晩は外で食べてくるからー。」

と,家の人に伝えてから出てきた。





それにしても知らない人たちとご飯を食べるのなんてひさしぶりなので,

一体今夜は何を食べに行くべきか・・・とそんなことが仕事中の頭をいっぱいにしていた。

:私の直接の友人の来広ではないので,私があれこれ頭を悩ます必要がないのは百も承知の上。

そんなわけで集合までに勝手にへとへとになってしまった。

職場の1Fロビィでいくつかの連絡メールを握り締めてしばし待ちぼうけ。

私の緊張もほど良くだれだれになってきた頃に今さんが嬉しそうに連れて現れた2人は

意外にも小柄で,今さんとおんなじようにやさしい話し方をする人たちだった。





行き先は案外すんなりと決まり,実は密かにあれこれ頭を悩ませていた私は思ったとおりの徒労に終わる。

(・・・もちろんいい考えなんて浮かんじゃいなかったけど。)

4人で並んでアーケードを抜けて

明かりの灯った並木道を通って

お目当ての十字路のレストランへ。





暖かな店内に落ち着くとこれまたすんなり話は気持ちよく盛り上がる。

お酒もご飯もおいしかったし。

今さんが少し風邪気味で体調を崩していたのが唯一残念だったこと。





それにしてもこの人もほんとに恵まれてるなぁ,愛されてる人だなぁ,と思った。

私も今さんもこの街で生きてることによってつくづく実感できることだ。

普段離れていても変わらず一緒にまわりの空気を温められるということ。

ありがたいともだち。

ほんの束の間ではあったけれど,私もその輪に入れてもらえてしあわせだった。

ほんと言うと,自分の友達が恋しくなったけどね。





翌朝今さんの出勤とともに大阪に戻るという彼らに早く休んでもらおうと思っていたくせに

結局はお言葉に甘えて慣れない広島の道を郊外の私の家まで送ってもらってしまった。

夜のバイパスを心地よく揺られているとふと

こんなふうにして二人で車の後ろに乗るのは初めてだと気付いて横を向いてはみたけれど,

カフェで飲んだショコラ・オレに垂らしてあったお酒で酔っ払ったと言う

気持ちよさそうな今さんに教えるのはまた今度にしようと思った。








BROOCH |chut! mail マイエンピツに仲間入り